第三章
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今度は何時来るかわからないけれど」
「来た時はね」
その時はだった。
「勝手にお部屋に入ってくるけれどね」
「追い返さないのね」
「そうすると思うわ、今度も」
「やれやれね。じゃあね」
「それじゃあっていうのね」
「あんたの好きな様にすればいいわ」
呆れながらも認めている笑顔で私に言ってきた。
「これからもね」
「そうすると思うわ、自分でもね」
「悪い男ね」
「手の使い方が上手なね」
「そんな男だからこそなのね」
「好きなのだと思うわ」
悪い男、けれど悪い男だからこそ魅力を感じていた。それで私は彼を拒まなかった。それはこの時だけじゃなかった。
また暫く時が経って彼が自分勝手に部屋に入ってきても拒まなかった。そうしてまた彼に抱かれ愛撫を受け入れた。そうしてまた彼を待つのだった。次に来る時を。
愛撫 完
2014・3・1
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