第五十一話 贈り物
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ルイン『子供だからねえ』
アクセルとルナが聞いていたら確実に抗議しそうなことを言うルインにエックスも苦笑しながら頷いた。
エックス『ルナ』
ルナ『ん?よう、エックス。何か用か?』
エックス『何か用か?じゃないだろう?誕生日おめでとう。これ、俺達から』
ルナ『お、サンキュー。これケーキだろ?ありがとよ』
エックス『そうそう。アクセルが屋上にいるから行ってやってくれないか?きっとプレゼントをどうやって渡すかで悩んでるだろうから』
ルナ『ん?アクセルも俺に?分かった。後で行くよ』
しばらくして、仕事を終えたルナはアクセルがいるであろう屋上に向かうのだった。
そして屋上では、アクセルがプレゼントを持ってうんうん悩んでいた。
アクセル『それにしても…ここからの夕日って綺麗だなぁ…』
柄にもないことを呟きながらアクセルが空を眺めていたら。
ルナ『アクセル?』
後ろから思いがけない声が聞こえた。
アクセル『ル、ルナ!!』
ルナ『よう』
軽くパニックになる頭を抑えて、アクセルはラッピングされたそれを隠すとルナに訳を尋ねた。
アクセル『えっと…どうしてここに…』
ルナ『エックスからここにアクセルがいるって聞いてな。来たってわけだ』
アクセル『エックス…』
自分がここにいることをバラしたエックスを怨みながら、ルナを見遣る。
ルナ『綺麗な夕日だな。コーヒー持ってくりゃよかった』
アクセル『うん…ルナ、これ誕生日プレゼント』
アクセルはピンクのリボンでラッピングされているプレゼントを渡す。
ルナ『サンキュー…開けていいか?』
アクセル『うん』
プレゼントを開けると、それは…。
ルナ『これ…』
アクセルからのプレゼントは紅色の髪留めだった。
アクセル『ほら…今まで使っていた髪留めがボロボロだって前に言ってたじゃない?』
ルナ『え?』
確かに前のミッションで言ったかもしれないが、それは何気ない一言だったし、アクセルが覚えているとは思わなかった。
何だか嬉しいような恥ずかしいような気分となり、髪留めを手に取るとアクセルに飛びついて、アクセルの背中に両腕をました。
アクセル「っ!!?」
いきなりのことにアクセルは身体を硬直させる。
ルナ『サンキューな…その、着けていいか?』
アクセル『あ、うん…』
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