三十四話:白龍皇
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私だけ見てればいいの』
そんな声が聞こえてくるが全て幻聴だと信じてシャットアウトする。
取りあえず、何とか荒れ狂うイリナをなだめすかして改めてガキに向き直る。
因みに超高速で行われたためにかかった時間は二秒弱だ。
かかったエネルギーは凄まじかったがな。
「あれ?あ!また服着てくるの忘れちゃった!!」
『だから、あれ程、出かける前に確認しろと言ったではないか!ヴァーリ!』
「うう…でも僕って大体禁手状態でいるから服着てると熱いんだもん。
アルビオンも知ってるでしょ?」
『それとこれとでは話が違う!
大体アザゼルからも人前で余り肌をさらすなと言われているだろう!!』
「うーん…確かにパパも言ってたけど、僕、締め付けられるの好きじゃないから服自体、
好きじゃないんだもん。家だと基本全裸だし」
俺のライバルとなる白龍皇が露出狂とかなんの嫌がらせだよ……
やべえ、ガラにもなく泣きたくなってきた。
「にゅ!その気持ちブルーベルにも良く分かるよ!!」
「本当に!?君とは何だか仲良くなれそうだね」
何で俺の周りには変態しかいねえんだよ…っ!
大体俺の許可なく敵と仲良く喋りはじめてんじゃねえよ、ブルーベル!
ガキもガキでそんなに嬉しそうな顔してんじゃねえよ!
ちょっと可愛いと思っちまったじゃねえか!
「イッセー君、今変なこと考えなかった?」
「何も考えてねえから首元に突き付けたトンファーをどけろ」
渋々と言った感じでトンファーを下ろすイリナに内心胸を撫で下ろす。
今のはガチで俺を殺す気で突き付けてたぞ?
油断も隙もあったもんじゃねえな……。
あ?何だ、やけに熱い視線を尻に感じるんだが……
「うん、筋肉質でいて綺麗に引き締まったお尻だね。僕が見て来たお尻の中でも最高のお尻だよ」
「そんなことで褒められても嬉しくねえよ!!」
ポーッとした表情で熱っぽく俺の尻を見つめるガキに思わず後ずさる。
何なんだよ、こいつ!?ふざけてるのか?と言うかむしろふざけてるって言ってくれ
こんなやつと戦わないといけないとか嫌すぎるだろうが!!
『………久しぶりだな、白いの』
『久しぶりだな、赤いの』
今まで黙っていたかと思ったら突如喋りはじめるカストカゲ。
ただ、その声に確かな怒りが籠っているのはどういうわけだ?
こいつそんなに白龍皇を恨んでやがったのか?
『そちらの宿主はどうだ、白いの』
『戦闘においての才能は凄まじいぞ………ただしそれ以外がな』
『ほう、何があると言うのだ?』
『気づいているかもしれんが、かなりのドジっ子だ。しかも天然、方向音痴というコンビネーションつきだ。さらにだ、年頃の女の子なのに服を着ようとしない。家で
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