絶対氷結
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がったのか」
リオン「いや・・・まさか奴があの魔力に近づけるとは・・・正直俺自身も驚いている」
グレイ「じゃあ本気でくらう気だったのか」
リオン「そうだ、たとえオレが氷に閉じ込められようとオレには仲間がいる・・・そしてここは月の雫で絶対氷結を溶かせる島だ」
グレイ「やはり、気づいていたのか・・・うかつだった・・・これで絶対氷結は無力だな」
リオン「それでもオレとの決着を望むと?お前はオレには勝てな――」
グレイ「もうやめよう」
喋るリオンの言葉を遮り、グレイは言う
リオン「何!?」
グレイ「デリオラの復活は諦めるんだ」
リオン「何をバカな事を・・・脅しの次は説得だと?」
グレイ「リオン・・・よく聞いてくれ」
するとグレイはリオンの顔を見据える
グレイ「ウルは生きてるんだ」
グレイの一言を聞いたリオンは言葉を失う
グレイ「絶対氷結は自らの体を氷に変える魔法だったんだ、あの時デリオラを封じた氷・・・つまり、今お前が溶かそうとしている氷はウルなんだ」
リオン「・・・・・」
グレイ「ウルは・・・氷となって・・・今も生きている・・・」
リオン「・・・・・」
グレイ「今まで黙っていたのは・・・悪かった・・・ウルとの約束だったんだ」
リオン「・・・・・グレイ」
黙っていたリオンはゆっくりとグレイに近づく
グレイ「リオン・・・だからもうこんな事は・・・やっ――」
グレイが話している途中、リオンの作りだした氷の刃がグレイの腹を貫いた
リオン「知ってるさ、そんなくだらん事・・・」
グレイ「がっ・・・!!?」
リオン「あれはもはやウルではない・・・ただの氷クズだ」
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