下忍編
軽率
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戦闘を見ていた全員が気づく。
こいつは、失格にならないために、自分の腕を犠牲にしたんだ、と。
気が付いて、恐怖する。
他愛もないような動作でそれをしてしまえるカトナに恐怖し、そしてその子供だけは興奮する。
自分の前で広げられた血と肉がまじあいあう戦場に。子供は興奮し、ごくりと唾を飲んだ。
忍びであり凄惨な場を見されたハヤテも、ある程度驚きながら、暫く考えて、そしてその言葉に答えを返す。
「…殺しは、ごほごほっ。不可抗力なら失格にはしない可能性もありますが、わざとなら確実に失格にします。先程もルールをそう申し上げたはずですが…」
「一応、確認」
そう返して、カトナはどうやら痛みで気絶したらしい男を見て、再度問いかけた。
「これ。私、のかち?」
その言葉に、ハヤテはこくりと頷き、いつものように咳をしながら告げた。
「ごほっごほっ、勝者、うずまきカトナ」
拍手は、起きなかった。
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