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Fate/staynight/the/crossovermoment
結界
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「イメージを具現化するんだ。
想像でも幻想でも変わんないだろ」

なんでも投影出来る。
想像、幻想、空白でも頭の中でイメージ出来るなら投影は可能だ。
可能だが、弱点が存在する。

「なんでも投影出来る。
でも、なんでも投影出来るが逆に仇になるんだ」

「どういう意味ニャ?」

「想像、イメージが簡単な物なら投影成功率は格段に上がる。
でも、複雑で苦手な物とかは投影が難しい。
成功率は格段に下がるけど、まぁ、一応、投影出来るけど」

魔力配分、血液配分を間違えても失敗する。
その失敗の代償は様々だが原型を留めていない変な物体とか見るに耐えない不可解な物とかモオズ・アカラトとか?

「偶然の失敗がモオズ・アカラトを召喚した。
失敗も成功の内とか言ってる人の気持ちが良く分かるな〜」

「わ、私の召喚が失敗と言いたいのかニャ!?」

「さぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

新聞と雑誌とカーテンの恨みだ!
別にモオズ・アカラトの召喚が失敗だなんて俺は思っていない。
もし、モオズ・アカラトの召喚が失敗なら失敗を決断した神様に感謝しよう。
彼の存在が俺の退屈な日常を変えてくれた。彼の圧倒的な力が真聖杯戦争を知るキッカケになった。
モオズ・アカラトには感謝しても感謝しても感謝してもし切れない

「ひ、酷いニャ〜〜〜〜〜〜」

シクシクと泣き始める。
見て分かるんだが嘘泣きだ。
騙されない騙されないぞ!と頭の中で連呼するが嘘泣きモオズ・アカラトが異常な程に可愛い!
普通の猫の数百倍可愛い猫 モオズ・アカラトの嘘泣きは嘘泣きと分かっていても可愛い。

「え、ご、ごめん?」

謝る瞬間、感じた。
魔力の放出、魔術の発動の気配が家周辺を覆う。

「結界ニャ!!」

モオズ・アカラトが言い終わる前に結界は完璧に俺の家を覆っていた。

「音を漏らさない防音の結界と空間操作の結界を同時に発動、結界と結界の重ね合わせ!?」

窓から見る景色は普段と変わらない景色だ。
だが、魔術師なら分かる。
家周辺に結界、魔術が発動された事実を。

「結界の二重発動、「キャスター」のサーヴァントニャ」

「「キャスター」?」

「意味は魔術師ニャ。
要するに魔術に長けたサーヴァントニャ」

周辺、周囲の色が変化する。
薄い藍色から紫色に変化、色の形状を保たない色と言える変化が結界の色だ。

「囲まれてるニャ」

「だな、どうする?」

「結界を破壊すれば脱出、出来ると思うニャ
でも、・・・・・・・」

「でも?」

「私達が狙わられる理由が不明だニャ」

周囲を警戒、慎重にモオズ・アカラトは動く。
向かったのは玄関、外に出られるか確認する為だろう。


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