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Fate/staynight/the/crossovermoment
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モオズ・アカラトは形から入るタイプらしく毎度毎度、イメトレ中は俺が投影した剣を構え行っている。
「ハイハイ、カオス・モーメント」
想像を具現化、最近、俺は「とある英霊の武器を」真似して投影している。
魔力と自身の血液を込めた鉛筆でスケッチブックに描く。
想像するのは常に最強の自分をベースに自分が最強、自分の最強の姿をイメージ。
「バイパス・オン」
形を形成、完成!
「ほら、」
完成した刀をモオズ・アカラトに投げる。
パチと音を立てキャッチするがモオズ・アカラトは動きを止めた。
「どうした?」
モオズ・アカラトは無言で俺の投影した刀を見つめる。
不備があったかな?と思ったが以前と変わらないセッティングで投影したから不備はないはずだが?
「似てるニャ?」
「似てる?」
「「アーチャー」の所持していた刀に似てるニャ」
カンカンカン、カンカンと軽くモオズ・アカラトは手で叩く。
軽く振ったり軽く投げたり!?ブーメラン方式で投げた!?
狭い家の中でクルクルと回転、新聞や雑誌、カーテンが破れモオズ・アカラトの手元に戻る。
「な、な、お、お前な!?」
「似てる、似てるニャ」
無視か?無視ですか?人の家の家具や読んでない雑誌&新聞を破って無視ですか?
今日のテレビ欄、まだ見えないんだぞ?その雑誌、読んでないんだぞ?
「神崎 斬叶?
君の投影魔法は特殊な魔術だと言ってたニャ?」
「言ったな、言ってたな。
てか、謝れ!!」
話をすり替える寸法か?
「君は君の投影魔法は見た物、全て投影出来るのか?」
「見た物全部?
見た物でも想像でも幻想でも空白でも投影出来るが?」
俺の魔法 イメーションスラントは投影魔法の一種だ。
本来はイメージを具現化する魔法なのだが召喚魔法を兼ね備えた万能魔法なのだ。
神崎家の祖先が投影魔法を改良して生み出したオリジナル魔法で神崎家の人間しか扱えない。
扱えない理由は解明されていない。理由は様々で複雑で曖昧だが使えない理由の一つは血の問題とされている。
神崎家の人間は魔術回路と血管を融合させている。人為的な融合じゃない奇跡と偶然が生み出した産物なのだ。
血管と魔術回路が融合した人間、当然、体内に流れる波動も普通、一般的な人間とも異なる。
魔力が流れる血管、血液と波動が流れる血管、不可解な融合が未知の魔術回路「LOST・ZERO」
世界最古の魔術師「クロリア・リジアス」も神崎家特有の魔術回路「LOST・ZERO」と同一の魔術回路所持者と言われているが噂の類に過ぎない。
「想像を具現化する魔術、投影。
なんでも構わないのかニャ?
想像、幻想でも頭の中でイメージ出来ればなんでも投影出来るのかニャ?
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