十六話
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
昼飯を終えた俺たちは、アスナの料理で儲けようとかちょっとした話で盛り上がった
(くっくっく、気づいてんのかねぇ?体の距離が二人とも近いってことをさ)
俺は度重なる二人のいちゃいちゃに苛立ちを通りこしその逆の見守るかという気持ちになっていた
(いや〜本当に上手くいった、だけどここまでいってなんでこいつら付き合ってないんだ?)
傍から見ればただのカップルなのにと思っていると俺は鎧が擦れる音を聞き少しだけ警戒心を強める。キリトとアスナも気づいたのか瞬間的に距離を空け座りなおす
「おお、キリトにジン!」
訪れたのは風林火山のギルドマスタークラインとその数名だ
「まだ生きてたか、クライン」
(相変わらず素直じゃない)
キリトが溜息づいてそう言うがクラインの姿を確認したとき力を抜いたのはわかっておりそれだけ信頼しているということでもあるのだろう
するとアスナを見たクラインが急に動きを止める
キリトがアスナを紹介するがずっと止まったままでありおかしいと思ったキリトが
「おい、何とか言え。ラグってんのか?」
と脇腹をつつく
「こっ、こんにちは!く、く、クラインという者です24歳独身」
変なことを口走るクラインをすぐさま俺とキリトがはたく
(見た目で年の差を考えろ!)
しかしギルドマスターに似たのか風林火山の残りの面々がアスナに我先にと自己紹介する。俺はその様子を見て諦めることにした
しばらくキリトとクラインの様子を眺めたアスナが不意に笑い出し
「こんにちは、しばらくはこの人達とパーティを組むのでよろしく」
「達!?」
そういうアスナの方を見るが知らん顔といったふうにこちらを見ない
俺はアスナに、クラインはキリトに抗議を出すがある物音に気付く
「キリト君。軍よ!」
すぐさまそちらの方を見るがすでにこちらの方に一人歩みよってくる
「私はアインクラッド解放軍所属、コーバッツ中佐だ」
話を聞くとマップデータを持っているなら寄こせとそれが義務だと抜かしてくる。するとキリトがすぐにデータを渡してしまう
そのあと2,3言交わすと部下を引き連れたコーバッツは行ってしまった
「一応様子だけでも見に行くか…」
その言葉に全員が頷く道中クラインがアスナにひっそりと話しかける
「キリトのこと宜しく頼みます。口下手で、無愛想で、戦闘マニアのバカタレですが」
その言葉にすぐ反応したキリトがクラインとじゃれあう
(しかし、クラインにも負担を掛けちまってたかな…)
俺はクラインにはじまりの街で話したことがクラインの負担になっちまってるんじゃない
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ