第二章
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「皆そう思うのよ」
ここで周りの人のうちの一人が彼女に声をかけてきた。
「皆ね。夢みたいに思えるのよ」
「翠さん」
「紫ちゃん」
今声をかけた女の人と彼女は互いの顔を見てそれぞれの名を呼び合った。見れば二人の顔は全く同じだった。立っている方の女の人の顔が少し年輩に見えるだけで。
「同じだったわ。私もね」
「そうだったわね。確か」
「あの時のこと。覚えてるわね」
「ええ」
静かに微笑んで翠に答えた。
「覚えてるわ、はっきりとね」
「もう一つ覚えていることがあるかしら」
翠はここで紫に対して尋ねてきた。
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