マクロスF
0813話
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映像モニタに映し出されたニヴルヘイムに、再びざわめく観衆達。
尚、ニヴルヘイム全体に1Gの重力を発生させるという点においては、マクロス世界から手に入れた重力制御技術を参考にしているらしい。
一応OGs世界由来の重力制御技術でも可能らしいが、広範囲に1Gの重力を発生させるという点においてはマクロス世界の技術の方が勝っているとか何とか。
これは恐らく、移民船団で使う為に必要となり発達したのだろう。
『次に、ニヴルヘイムの攻撃力についてです。先程も説明した通り、基本的にニヴルヘイムは機動要塞とでも称すべき存在です。その本領は前線で安全を確保する防御にあると言ってもいいでしょう』
その言葉に安堵の息を吐く貴賓席の観客達。逆に一般とマスコミの観客達は残念そうな表情を浮かべている。
まぁ、分からないでもない。貴賓席の面々にしてみれば敵対する訳でないが、それでもこれから付き合っていくだろう勢力の戦力が低いに越した事はないのだから。
逆に一般やマスコミ達にしてみてば、どうせなら派手なものを見たかったといったところか。
……だが、シャドウミラーの技術力を、そして半ば暴走気味だった技術班を侮って貰っては困る。
『ですが、ニヴルヘイムが前線に赴く機動要塞である以上、当然敵の攻撃を防いでいればいいだけとは限りません。何より敵に対する攻撃手段が無いと知れば、向こうは安心して攻めてくるでしょうから。故に……』
その言葉と共に、ニヴルヘイムの至る場所から重力波砲や重粒子ビーム砲が無数に放たれる。
それこそ、ハリネズミの如くと表現するのが相応しい程に密集している攻撃だ。
こうして映像で見ているからこそ、威力がそれ程高くないように見えるが、実際はあれ1門1門がヒュッケバインMk-Uの装備しているGインパクト・キャノンと同じような代物だ。それが数千門近くも装備されているのだから、どれだけの攻撃力を持っているのかは明らかだろう。
重粒子砲に関して言えば重兵隊バジュラを研究して作り出されたものの、メギロートへの搭載を諦めた奴を改良、大型化した物の搭載している。
更に……
『続けて、ニヴルヘイムの主砲となります』
その言葉と共にニヴルヘイムの底面から上に伸びている4つの部分を中心に強烈な光りが放たれ、ブレイズルミナスとグラビコン・システムによる巨大な仮想砲身がニヴルヘイムの前方へと作り出され……次の瞬間、その規模に見合った重力波砲が放たれる。
ニヴルヘイムに搭載されている全てのブラックホールエンジンを最大駆動させ、平行運用して放つニヴルヘイムの主砲。
その仮想砲門から放たれた巨大な重力波砲は、斜線上にある幾つものデブリを瞬時に圧縮させて消滅させていく。即ち……
『現在ご覧になって貰ったのが、ニヴルヘイム
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