第一部 学園都市篇
第3章 禁書目録
26.Jury・Night:『Shadow General』
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かっかっかっかっかっか》、呵呵呵呵呵呵呵呵、呵呵呵呵呵呵呵呵、呵呵呵呵呵呵呵呵、呵呵呵呵呵呵呵呵、呵呵呵呵呵呵呵呵!』
だから、『それでいい』と。『それがいい』と、嘲笑う者がある。
背後に燃え立ち、誰からも見えずに……否、対敵にははっきりと、その姿を映して────哄笑する、『陽炎』が在った。
『真逆、真逆これほどの逸材であったか……呵呵! 佳い、佳い! 拝領を恕す────全く、これほどの拾い物はサル以来じゃて!』
『陽炎』が揺らぐ。哄笑を止める事無く、左の腰に重みが加わる。見れば、嗚呼、何の事はない。揺らめく陽炎が在るだけだ。
足下で、ショゴスが脅えている。今にも、消滅してしまいそうなほどに。
「何が──はぷっ?!」
『ニャハハ……子供にはまだ早いニャアゴ』
何かを察したか、振り返ろうとした最愛のフードをその猫の手で更に深く押し被せて。代わり、その嚆矢の胴を割と本気の『窒素装甲』のボディブローが襲い────ぺしり、と。まるで、年相応の小娘の拳が鍛え上げられた青年の筋肉に無力なように。間抜けな音を立てて。
「え……?!」
『駆動鎧の方はオイラに任せるニャア、代わりに警備ロボットは任せたナ〜ゴ』
そんな、最愛の驚きの声を尻目に。嚆矢はフードから手を離す。解放された視界、そこに映るのは……腰に太刀を佩いた、黒猫の姿。
つい先程まで、そんな物は影も形も無かった筈だと。最愛は僅かに訝しみ、直ぐにこの男が名乗った能力名。そして、何でもありなその能力内容を思い出して。
「えェ……分かりました。けどォ、帰ったら色々と超言いたい事があるンでェ……」
『分かってるニャア、ベッドの中でじっくりと聞いてあげるナ〜ゴ』
「やっぱ今ァ、超ブち殺してェってなもンですがねェ!」
気を取り直した最愛が、正面の警備ロボット一機を殴り壊す。鬱憤を晴らすかのように、ボディブローの『窒素装甲』で。嚆矢の時と同じに、殴って。
《呵呵、生きの良い小娘よなぁ……》
「向こうは心配しなくても負けねェ。問題は此方だろ、『悪心影』」
《ほぅ……もう思い出したか。まぁ、遅いくらいじゃがのう? 呵呵呵呵!》
脳裏に響く声、それすらも気に留めず嚆矢は眼前を見遣る。勝利を確信しているのか、今も、悠然たる
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