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Shangri-La...
第一部 学園都市篇
第3章 禁書目録
26.Jury・Night:『Shadow General』
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れば型落ちの払い下げ、数世代は前の物だが、装甲車程度ならば相手にもならない。

「さて、兎も角、あの玩具の兵隊達をどうにかしない事には超脱出不可能です。しかも、足手纏いも超増えましたし」
『ニャハハ、そりゃあ、そのほっそりとしたお御足になら幾らでも纏わり付くニャあゴッ! 冗談ですニャアゴ……』

 吐き捨てた最愛に、空気を和らげようと巫山戯てみたら『窒素装甲(オフェンスアーマー)』を貰った。右膝の鋭い一撃が、割とマジに右脇腹を抉って。
 そう、幾らこの大能力(レベル4)窒素装甲(オフェンスアーマー)』でも、駆動鎧(ラージウェポン)までは厳しかろう。しかも多勢に無勢、むしろここまで耐えた最愛の戦闘能力こそが大したもの。

────だとしたら、どうするのか。この場を乗りきる方法は、一体何か。
 また、壁でも抜けて逃げるのか?

 涙子の時のように、最愛を抱えて逃げる? それも手だ、それも有りだろう。

「……(いや)。決まってるか」
「ジャーヴィス……?」

 だが、それでは駄目だ。涙子の時は、それで『全て丸く収まった』から。だが、今回は違う。
 もし、成果なく戻ったりすれば……懲罰を受ける事になる。己一人ならばそれも可だが、フレンダと最愛の二人までもが懲罰を受けよう。暗部の懲罰────その意味するところなど、僅かなもの。

────それの何が悪い。そもそも、その二人とて闇に生きる者。刃の報いは己に返るもの、奪う者もまた奪われるもの。覚悟くらい、当にしていよう。
 それを……自己の観念の為に。他者の意地を踏みにじろうと。浅はかな話であろうに。

 確かに、確かに! それが摂理、それが真理だ。だが、だが────

()()()()()()()()()。それが、俺だ────」

 自嘲と共に、()()()()()自問自答を打ち切る。結論は、詰まり『自己矛盾(パラドックス)』であり『二律背反(アンチノミー)』、そして『懊悩葛藤(アポリア)』。

()────』

 他人の意志を尊重しない言い訳に、自分の我儘を通す。その、有り得ざる無様。見苦しい、聞き苦しいと、良識の在る人間ならば断じよう。
 しかしてそれは、紛れもなく純粋無垢な、偽りも誇張もない本心であり────対馬嚆矢という男の、紛う事の無い絶望(よきょう)で。

呵呵呵(かっかっか)────呵呵呵呵呵呵呵呵(かっかっかっかっかっかっかっか)呵呵呵呵呵呵呵呵(かっかっかっかっかっかっかっか)呵呵呵呵呵呵呵呵(かっかっかっかっかっかっかっか)呵呵呵呵呵呵呵呵(かっかっかっかっかっかっかっか)、|呵呵呵呵呵呵呵呵《かっかっ
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