第05話 任務:まるゆよ、伊号潜水艦ズに負けるな!
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雷は伊8に詰め寄り、ズイッと身を乗りだす。
「それだけじゃないよ。純白の白スクを見てさ、何か思い出さないか? 純白の服を着てるのがもうひとりいるだろう?」
伊8はハッとし、がたがたと震えだした。
もはやショックすぎて言葉が出ななくなった伊8。
しかし雷の言葉が理解できないでいる他の潜水艦ズは、雷に詰め寄る。
「どういうことなの? それって誰よ! そんな艦娘、他にいたかしら?」
雷はにぃッと笑い、潜水艦ズに言い放つ。
「提督だよ」
ズガーンッというショックな衝撃が潜水艦ズの頭の中を走りぬけた。
そんな潜水艦ズに雷は追い討ちをかける。
「提督とまるゆはな、ペアルックだ!」
“ずどがががぁぁぁんッ!”
Critical hit!
潜水艦ズは脳内で大破した。
悲しみのあまり、轟沈寸前である。
“ずどがががぁぁぁんッ!”
Critical hit!
まるゆも脳内で大破した。
嬉しさのあまり、轟沈寸前である。
「隊長さん……そ、そうだったのですねッ! まるゆは……まるゆはッ!」
――――――
――――
――
司令官室の扉をこんこんと控えめにノックするまるゆ。
「開いている。入っていいぞ」
提督に促され、まるゆはもじもじしながら司令官室に入った。
「し、失礼します……あ、あの、隊長さんひとりですか?」
「ああ、そうだが。どうしたんだ、まるゆ」
まるゆは頬を赤らめながら、提督に身を寄せる。
「……隊長さん……ま、まるゆは……まるゆは……」
まるゆは提督の顔を見上げながら、熱っぽい目で提督を見つめる。
提督は只ならぬ雰囲気のまるゆを見て、どきどきと胸が高鳴る。
「隊長さん……」
まるゆの顔が近づいてくる。
とろけるような熱い目をしたまるゆが、顔を寄せてくる。
「まるゆ……」
提督とまゆるの唇が接近し、そして遂に……
“ボフンッ”
寸でのところで、まるゆは提督に包みを差し出した。
提督は包みに顔が埋まってしまい、包みにキスしてしまう。
「これ、まるゆからのプレゼントですッ!」
そう言ってまるゆはテテテッと司令官室を出て行ってしまう。
「……何どきどきしてんだよ、俺……バ、バカなのか俺は? そ、そんなことあるわけないだろうがよ……」
提督は手渡された包みを開けてみる。
「ん? なんだこれは」
提督は目の前で包みの中身を拡げてみる。
それは腹の箇所に「○て」と書かれた白スクだった。
「……これを着ろと?」
機能美に溢れるまるゆ指定の水着を手にしたまま、提督は固まってしまう。
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