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鎧虫戦記-バグレイダース-
第16話 中国と言えばカマキリというのは偏見ではない気がする
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きだ」

迅は再び説明を始めた。

「第一世代は完全な失敗だった。
 全身を覆った″鎧骨格″が肉体にまで融合を始め、巨大化、暴走を始めた。
 この姿はもはや人ではなく″鎧虫″だった」

全員はそれを聞き、一声も出せずにいた。

「第二世代はかなり換装者の負担が減り、安定性も増した。
 しかし何かが足りないらしく、精神のバランスが崩れると
 第一世代と同じ運命をたどることになる。だが、完全に意識が消滅するわけではなく
 精神を再び覚醒させれば、元の人間体に戻ることが出来る。
 ‥‥‥‥‥所々おかしな部分があるとは聞いていた。
 だが、まさか肉体そのものが変質するなんて‥‥‥‥まるでオレたちみたいだ」

豪は顔をうつむかせてつぶやいた。

「常に命の危険があるってわけか‥‥‥‥‥」

雨は豪に語りかけようとした。しかし、できなかった。

「第三世代はお前たちの知っている″鎧人″。
 全身を完全に安定した″鎧骨格″に覆われた完成形だ。
 その生物の生体機能を維持するために、主に
 攻撃よりも防御を重視した設計になっている」

アスラ、マリー、リオさんがそれに該当することがわかる。

「分かったよ‥‥‥迅さん」

豪は椅子から立ち上がり、ドアの方へと向かった。

「‥‥‥‥‥しばらく一人にしてくれないか?」

そういって豪はドアの向こうへと去っていった。
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