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鎧虫戦記-バグレイダース-
第16話 中国と言えばカマキリというのは偏見ではない気がする
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をした。

「雨、この人たちか?その‥‥‥森に倒れてたのって」
「はい、そうです」

豪は全員を軽く見回した。

「その割には元気だな」

雨は確かに、と思ったが口にはしなかった。

「‥‥‥‥ギ‥‥‥ギィィィィ!」

 ブオッ!

3mぐらいの″鎧虫″がまだ生きていたらしく、足を振り下ろした。

「危ないッ!」

 ガキイィィィン!

豪は腕で″鎧虫″の足を受けた。

「嘘だろ!?」

アスラはその光景を見て、驚いた。

「まさか‥‥‥‥"侵略虫"か!?」

足を受け止めた豪の左腕は、カマキリの鎌の付いた黄緑色の腕になっていた。

「いや、違う」

豪はそう言いつつ、鎌で右手首に触れた。

 ガシャシャシャン!

豪の身体に黄緑色の″鎧骨格″が換装された。
鎌の付いた腕は、そのまま″鎧骨格″に同化しており
反対の腕には、振袖のように鎌が付いていた。
頭は半分カマキリの顔に変形しており、対には目を模したパーツがついていた。
さらに両足も″侵略虫″のようになっていた。

「豪も‥‥‥アギトと同じ‥‥‥‥?」

マリーは豪の異形の姿を見て、そう思った。

「はぁッ!」

 ダンッ!

 クルクルクルクル

豪は横に回転しながらジャンプをした。

「喰らえッ!」

 ズバンッ!

そのまま″鎧虫″の顔面を真っ二つにした。
″鎧虫″はそのまま完全に息絶えた。

「‥‥‥‥よし」

 ガシャシャシャン!

豪は換装を解いた。そして、ゆっくりと死骸の山を下山した。

「‥‥‥これでオレがアギトって奴じゃないことが分かったか?」

迅はうなずいた。

「ああ。装備や戦闘方法まで似てたら、そりゃ間違えちまうよ」

豪は迅を後にした。

「お、おい、どうしたんだよマリちゃん!」

マリーはアスラの後ろに体を隠していた。

「豪さん、あの時‥‥‥‥″侵略虫″みたいで怖かったから‥‥‥‥‥」

マリーは少し震えていた。

「‥‥‥‥すまなかったな、怖がらせて」

そう謝る豪の顔は少し悲しそうな表情をしていた。

「‥‥‥‥何でそんな姿になっちまったんだ?」

アスラは訊きづらい雰囲気だったが、勇気を出して訊いた。

「‥‥‥ここじゃなんなので室内に行きましょう」

雨にそう言われたので、全員は建物の中に移動した。



    **********



 ー森 山の上ー
「‥‥んん‥‥‥‥ふあぁぁ〜〜〜〜〜‥‥‥‥」

将軍が目を覚まし、起き上った。手探りで何かを探している。

「あ、将軍。メガネは前に叩き割ったことがあるので退けときましたよ」

衛兵は将軍にメガ
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