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その魂に祝福を
魔石の時代
第五章
そして、いくつかの世界の終わり1
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、私にはある。だから、君にはそうなって欲しくない≫
 深い――あまりにも深い嘆きを秘めた言葉。だからこそ、だろうか。その言葉は私を立ち上がらせてくれた。立ち上がったなら、次は歩きださなければならない。
≪そうだな。ここはひとつ、相棒の言葉を借りるとしよう≫
 そして、彼は言った。今度は、照れ隠しの苦笑と共に。
≪さぁ、行くといい。ここからは君たちの物語だ≫
 その言葉に背中を押され、私は告げた。
「ごめん。私は母さんのところに行くよ。……まだ、私は何も伝えていないから」
 彼女は少しだけ驚いたような顔をしてから……嬉しそうに笑った。
「うん! それじゃ行こう! 早くしないと置いて行かれちゃうの!」
 そして、私達は揃って走りだす。きっと、本当の意味での始まりに向かって。


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