九校戦編〈上〉
美月サイド×神霊魔法と水晶眼
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している何て誰も思わないさ」
「俺は周辺からは劣等生や優等生ではなく、規格外だと言われる事が多い。風を使った飛行をしたり、水を使ってから凍らせる事も出来る。まあいくら見られたくないとはいえ、学校の実験棟に人払いの結界を張っておく方が非常識だと俺は思うが?」
「はははは、今更だけど違いないね」
俺と幹比古の笑いで張りつめた空気が、俺の鎮静する風によってこの部屋の中にはすっかり冷静となった幹比古と美月がいたけどね。
「今のは喚起魔法か?それと俺がやった風は浄化の風と言ってな、蒼い風とも言うが不運を祓う事も出来るし、悪霊とかも祓う事が可能だ」
「浄化の風!聞いた事あるけど、誰がやっているのかまでは知らなかったよ。まあ隠しても仕方がないけど、水精を使って喚起魔法の練習をしていた」
俺の問いに相当驚いていたけど香木を焼べていた卓上炉を片付けながら幹比古は答えた。美月は幹比古の隣で、灰の落ちた机に雑巾をかけようとしていた。幹比古は当然遠慮したが、生真面目な美月はこういう所は頑固なとこだった。だが俺の水術と風術の組み合わせで水の竜巻で机下にあったのが、あっという間に消滅したように見えた二人とも。
「水精か・・・・俺は精霊魔法も知識としては知っているし、俺的には水の精霊というよりプシオンの塊しか見えなかった。俺的に言うとこれが水の精霊と言うが、美月にはどう見えた?一応俺と見方が違うと思うから一応聞かせてくれ」
「えっ?あっ、私は青や水色や藍色という青系統の色調をした光が見えただけですから。一真さんのような透明なのではありませんよ?」
「色の違いが見えた!一真のそれは僕も透明に見えるけど」
そう言った幹比古は、真っ直ぐに美月の目を見ていた。そうして近付いていき、あと少しでキスできそうな近距離まで近付いていたので俺は咳込みをしたのだった。おいおい、俺がいないところで興奮するとはな。幹比古にとっては、美月の目を覗きこもうとしていたようだが美月側にとっては顔を赤くしていたのだった。
「合意の上なら席を外すが、そうでないと問題だぞ?」
「わわっ!」
「きゃっ!」
呼吸すら忘れていたかの如く、無言で固まっていた二人であったが俺の咳き込みで我に返ったようだった。
「・・・・ごめん」
「い、いえ・・・・こちらこそ」
あまりよく分からないやり取りだったが、幹比古が謝罪をしたのは分かるが普通ならセクハラまがいの行為はビンタ一発ぐらいの文句なところ。だが美月は謝る必要が無かったからか、まだ頭の中でパニックにしている様子であったからか美月の頭上に手を置いたのを見た幹比古は静かに見ていた。そしたら冷静に戻ったところで俺に質問されたけど。
「今の術はいったい?」
「ん?ああ美月にしたのは仙
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