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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
美月サイド×神霊魔法と水晶眼
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を挙げる。それは魔法師じゃなくとも共通する事だったが、戦意がない証となる。幹比古がハッとした時に俺的には殺気という風が無くなった事で俺が見える精霊たちが、鎮静させる風をこの部屋中に満たしたお陰でスッカリと落ち着いていた幹比古と美月だった。

「・・・・すまない、一真。僕もそんなつもりじゃなかったけど、この風はいったい?」

その姿は居場所をなくした子供のようであったが、美月は立ち上がって先ほど見えたのではない風で安心するのだった。

「これについては後で教えるが、お前も気にするな。元はといえば術者の心を乱した美月が悪い、まあ名前を呼ばれただけで心を乱す事はまだまだ未熟という証拠だな」

「ふえっ?私ですか!?」

「まあ半分はな、でもまあ術者の心がすぐ乱れた幹比古も悪いと思う。声をかけられたくらいで、乱すようじゃ精霊は使役してくれないぞ?」

優れた術者は声をかけられたくらいで、心を乱す事はない。まあ俺もそうだが、俺の最後の言葉で幹比古が反応したのだった。

「精霊を使役って、一真は精霊が見えるのか!『正確に言うと精霊魔法系のではないがな、俺の場合は。そっちでは違う言い方なんだろう?』一真の言う通り精霊魔法の事を家では天神地祇の教義に従って神祇魔法と呼んでいるけどね」

術者が関わる言葉については、しっかり自己主張していたけど。精霊魔法と俺がやる精霊は違う事だ。精霊魔法は古式魔法の一種。一般に精霊と呼ばれる独立情報体を介してエイドスに干渉する魔法の事を魔法学では広く「精霊魔法」と分類する。精霊の事をSB(Spiritual Being)と略す事もあるけど、学問的には通常「精霊」と呼ばれているが、俺の場合は直接精霊と会話する事も可能だし、基本元素である炎、風、地、水の四つの精霊王と会話も出来るし、それを攻撃に回す事が出来る。四大精霊達の力を借りて使う事を俺らでは精霊術師と呼んでいる。俺としてはエレメンツ使いでもあるからか、普通に使える事もあるが精霊や精霊王と話したりする事は俺ぐらいだろうな。

「俺は幹比古のような精霊魔法を使う術者ではないが、エレメンツ使いを言えば分かるかな?俺や蒼い翼関連の者達は、精霊術者とも言うが精霊魔法を使う者と精霊術者では全く違う。それにここら辺には人払いの結界が張ってあるのを、風の精霊が教えてくれた。俺の掌に風が竜巻のように舞っているのが、俺流で言う精霊だ。幹比古は人払いの結界内に踏み込んで来られたらさすがの俺でも驚くさ」

「なるほどね、精霊は魔法の者と違う者としか知られてないけど一真はその一人だったとは。だから精霊が使役していると見えたのか、それに術についても風の精霊で探索させるなんて・・・・。君は色々な面で非常識なんだね、それか僕の理解を超えているのかもしれない。精霊魔法以外で精霊を使役
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