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愛し方を知らない彼女が、何をしようと勝手でしょう?【東京喰種】
プロローグ
[1]
後書き
[2]
次話
何が、一体何が始まりだったのだろうか。
思考を止めようとする頭に鞭打って、私は必死に考える。
逃げなければ。悪魔がすぐそこまで来ている。
でも、逃げる為の足は、二つとも目の前に転がっていた。
『がッ…ハ…』
肺をやられたのか、口から血が止まらない。
『う、はああ、あ』
何とか逃げようと、体を引き摺りながら腕だけで前に進む。
『死にたく…ないい…』
後ろから、ゆったりとした足音が近付いて来る。
「見苦しいわね。そうまで醜態を晒して生きて居たいなんてよっぽどの幸せ者か、脳内お花畑か。」
『嫌…だあっ!』
悪魔は私の腰を踏み付け、首に手を回し、こう言った
「じゃあね。御縁が有ればまた来世で」
私の記憶はそこで終わった
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