三話 赤い赤色
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痛みで声を出さないように、弓懸を口に挟む赤城を見て、そう思う。すぐに、三度目の轟音が私と加賀と、赤城を叩いた。血の飛沫が飛んで、ペーパーナイフが机に刺さった。
明るい銀色をしていたケッコンユビワは、赤城の『枝』から剥がれ落ちるように転がった。例の予期しないエラーのためか、まばゆい銀色からくすんだ鈍色になる。
しかし、そんな鈍色なんてなかったかのように、ユビワは赤色に染まっていった。
その赤色には、人知れず我慢をしていた少女の青色も、混じっていたように見えた。
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