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ソードアート・オンライン〜Guilty Player〜
第2話〜イノシシと出会いと〜
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「・・・・・・」
僕は、運がいいのだろうか?
街を出て、モンスターが出るフィールドに来て十数分。
レベリングの仕方はある程度わかるし、ある程度ソードスキルの使い方や剣の扱い方もわかった。
別にそこは全く問題ない。
ただ、問題なのは・・・。
「・・・・・」
この状況だ。
十匹。
もう十匹倒した。
けれど、まだ十匹。
僕をイノシシのモンスターが追い回している。
まぁ、探す必要はなくなったんだけど・・・・。
レベル1で、戦い方のわからない僕に二十匹のイノシシが迫ってくる。
追いつかれれば・・・死ぬ。HPバーはあっけなく吹っ飛ぶだろう。
そんな状況・・・なんて・・・なんて刺激があるのだろうか!
仮想とはいえ生き物を・・・“敵”を攻撃し、殺す感覚。
「・・はぁ・・はぁ・・最っっっっ高だ!!」
僕は懸命に動かしていた足を止めイノシシたちと向かい合った。
息を整え、落ち着いて、剣を、構える。
「じゃあね、イノシシくん・・・おいかけっこ・・・楽しかったよ」
僕は構える。僕の最初の武器、細剣“フレール”。切っ先を頭と同じくらいの高さに構え、持っている左手を腰のあたりに構える。
「・・・細剣用ソードスキル《リニアー》・・・」
剣にライトエフェクトが宿る。切っ先をイノシシの群れに向ける。
3・・・2・・・1・・・。
「シッ!」
一閃。
イノシシの群れを一つの剣線が駆け抜けた。
「・・・ふぅ」
十匹のイノシシは例外なくエフェクトとなって消えた。
リニアー。
単発技ではあるが範囲技であるため、こういう時に使いやすい。しかも、初期のソードスキルである。
「はぁ・・・疲れた」
正直もう、イノシシは見たくない・・・・。
「違う!そうじゃない!」
声が、聞こえた。
「難しいなぁ・・・」
もう一つ、声が聞こえた。
僕は、何かに惹かれるように・・・そこに行った。二人のもとに。
「あ、あの・・・」
僕がそう尋ねると二人が僕に気づく。
「ん?どうしたの?」
「キリトの声がうるさかったんやろ」
「それならさっさとソードスキルを使えるようになれよ、クライン」
・・・・仲、良さそうだな。
「あ、俺はキリト。こっちは・・・」
「クラインだ、よろしくな」
「あっと・・・ナギ・・です。こちらこそ」
僕は深々と頭を下げた。
「それで、何を・・・?」
「あぁ・・・今はソードスキルの使い方を教えてるんだよ。俺と同じ片手長剣だからさ」
「なぁ、ナギもベータテスターだったりするのか?」
ベータテスター。
それはSAOが正式サービスを始める前、βテストとしてSAOを予約した中の1000人から抽選で選び一週間だけテストプレイができる。そのテストを行ったものがベータテスター。
まぁ、簡単に言えば、ある程度進め方、やり方を
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