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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
52 時計 silver and silver.
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フラン入り)(チート)を使って、たまたまあった燭台を錬金し、俺の持つ銀時計と寸分違わず同じ銀時計を作り上げた。
銀髪幼女の目線はパチュリーの作った銀時計と俺のポケットの間を行ったり来たりしたが、何が良いのか気に食わないのか最終的には俺のポケットに視線を固定した。
「デザインが気に入ってたんじゃないのかしら?」
「あ、もしかして…」
俺自身、あまりにも当たり前に使っていたから忘れていたけど。
「この銀時計が魔導具だから…かな?」
「そうかもしれない」
「魔導具?確かに普通の懐中時計じゃないみたいだけど」
「この時計は絶対に傷付かず絶対に針は止まらないんだ」
「へぇ…ちょっと貸してみて」
何を思い付いたのかレミリアは俺から本物?の方の銀時計を受け取った。
「グングニル」
「は?」
声をあげて戸惑った時は既に時遅し。
レミリアは真紅の神槍を逆手持ちに構え、銀時計目掛けて振り下ろした。
ガキ、と結構呆気ない音がして、槍の先端は銀時計により軌道をずらされ床に突き刺さった。
「何考えてんだよ!?検証に神槍使うなんて!?」
「絶対に傷付かないんでしょ?現に傷付いてないし。むしろそれに私が傷つけられたわ」
銀時計を舐めるようにして傷がないか確認するが、何処にも見当たらない。ふぅ、良かった。
レミリアはプライドを傷付つけられたみたいだけど、そこは自業自得だ。少し理不尽な気持ちもわからないこともないけど。
「防御に使えそうね。胸に仕込んでおいてこれで助かった的に。でも弾幕勝負では役にたちそうにないわね」
そりゃ、誰がこんな小さな時計で無数の弾幕を防ぐ奴なんていないだろ。しかも反則っぽいし。
「この子は明希の時計の価値がわかってて気に入ったのかも」
パチュリーが言った。
「まさか…とは一概に言えないかもね。目利きがあるのかも」
「似た奴は作れるかしら…」
パチュリーも俺の銀時計は渡して欲しくないみたいで、代用品をどうやって作るか考えていた。
「まあ、出来るだけやってみるわ」
「あら、パチェでもそれと同じものは作れないの?」
「多分無理ね」
パチュリーでさえ、この時計の特殊さは解明出来なかった。多分、これからも解明することは無いと思う。
持ってて変なことは起きてないから、別に詳しいことはわからなくてもいいと俺は思った。その方がロマンがあるし。
「一日待ってて。頑張って作ってみるから」
「ひゃっほー♪」
私は今最高に気分がいいの!何でかって?
私!箒にまたがって空を飛んでるんだ!!
師匠の課題と、魔法の森に一人で入る条件は攻撃魔法が使えるようになることと空を飛べることだったの。
そこまで出来れ
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