九話:神父に会いました
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
魔くんと人間くんを殺さないと気が済まないんすよねえ!今すぐ、首チョンパしてやるぜえ!!」
狂ったように叫びながらフリードが銃と剣を構える。
それにつられて俺達も構え、戦闘が再開されると思った、その瞬間―――
先程まで呆然としていたアーシアが俺達とフリードの間に入り
俺達を庇うように腕を広げ、フリードをじっと見つめた。
「……おいおい、マジかよ。アーシアたん、キミ、自分が今何をしてるのか分かっているのでしょうかあ?ああん?」
「……はい、フリード神父。……この方達を―――イッセーさん達を見逃してもらえないでしょうか?」
「アーシア…お前…!」
やばい、アーシアいや、アーシアさんマジで聖人。
何と言うか俺がイッセーのおまけのような感じで扱われているような気がするけど
そこはスルーしておこう。
それよりも俺は今アーシアさんの聖人っぷりに感動するのに忙しい。
「はあああっ!?こんの糞シスター!頭湧いてるんですかあ!?悪魔はゴミ屑で、全部殺すべき存在って教会で習っただろうが!!」
「悪魔でも………悪魔にだって良い人はいます!」
「いるわけねえだろ!!!アーシアたん早く、目を覚まそうぜ!!?そこの糞悪魔くん達を殺してよおおっ!!!」
「嫌です!!イッセーさんは良い人です!!こんな私を助けてくれました!だから私は悪魔だって良い人がいるって思うんです!!」
フリードのいかなる言葉にも決して曲がることなく断言し続けるアーシアさん。
もう、彼女は天使か何かじゃないのか?
正直言って今すぐにでも拝んでしまいたくなるような聖人っぷりに
心の中の涙が止まらない。
そのせいだろうか、フリードの振り上げた剣がアーシアさんに
振り下ろされるのに気づくのが遅れたのは。
「アーシアああああああああっ!!」
足が痛むのも忘れたかのようにイッセーがフリードに突っ込んでいき
籠手を着けた左腕でフリードを殴り飛ばしてアーシアさんを救った。
危なかったな……イッセーがいなかったら間違いなくアーシアさんは死んでたな。
「イッセーさん…!」
「大丈夫か?アーシア」
「は、はい!私は大丈夫です」
助けられたのはいいことなんだけどな……何と言うかその…なあ?
二人の周りからピンク色のオーラみたいなのが出てきて
見ている俺が何だかいたたまれない気分になってるんだよな。
それとアーシアさんの登場後から俺の存在が
若干空気になりつつあるのは気のせいだと思いたい。
「痛ったった……あー、ふざけやがって!この借りは今すぐ10倍にして返してやりますよ!!」
何だ、復活が早いな。生命力はあの夏場に台所に現れる黒いやつ並だな。
それになんとなくしつこそうなところも似ている気がする。
そん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ