暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
妖精亭-フェアリーズハウス- part4/ルイズ頑張る
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そうに息が荒くなっている。シエスタが寄ってハルナの額に手を当てると、額が熱くなっていることに気が付く。
「あら、大変ですね。熱を出しちゃってます」
「熱だって!?」
シエスタの診断にサイトは声を上げる。さっき手の切り傷を負った時に菌が傷口から入り込んだとか?いや、発病する速度が速すぎる。
『おそらく、地球から異世界への環境の変化に、彼女の体が追い付いてなかったんだな』
なぜ病気なんかに、と思っているサイトに、ゼロがさりげなくハルナが病を発した理由についてひとつの仮説を立てた。なるほど、自分がそうじゃなかったから気が付かなかったが、まさか発熱するとは思いもしなかった。
「ご、ごめんなさい…なんだか、体があちこち痛くて、だるくて…力が入らないんです」
ベッドから力なく声を漏らしてきたハルナ。
「とりあえずパジャマに着替えさせておきましょう。サイトさんはジェシカを呼んできてください」
「あ、うん」
シエスタに頼まれ、サイトは部屋を後にしようとすると、ハルナがサイトに声をかけてきた。
「ごめんね、平賀君…」
「いいって、ハルナは無理にしゃべるなよ。病気が悪化するかもだからさ。スカロンさんにも、病気のことは言っておくから」
「うん…」
サイトはジェシカとスカロンにハルナの病状を伝えに部屋を後にした。その時、彼女たちのいた部屋の、開けっ放しになっていた窓から夜風がひゅおおお…っと吹き込んでいた。



その後、スカロンの提案でハルナは仕事を休ませ、別室にて病状の回復に専念させることにした。看病は次の日まで休みのシエスタがやってくれるそうで、今は店の奥にあるジェシカの部屋にハルナを休ませた。
しかし、ふと気になることが一つあった。ハルナの言っていた「体のあちこちが痛い」。発熱なんかでそんな病状が起きるのか?それに、この言い方は女性の体を傷物にしてもいいという不遜な言い方に聞こえるかもしれないが、さっきだってけがを負ったと言っても、人差し指に軽い切り傷を負った程度。何かがおかしい気がした。
だが、そんな疑問を追及するまもなく、ハルナが休んでも翌日から仕事が始まる。ルイズは尻を触られたりなどのセクハラをされたり、貧相な胸や子供っぽいルックスを指摘された怒りで相変わらず客をぶっ叩いたりワインをぶちまけたりして怒らせてしまい、ついにはカウンターの傍で見学するようスカロンに言われてしまったのだった。よく妖精さんたちの仕事ぶりを観察していくように、と。
渋々ながらもルイズはカウンターに立ち、期間限定の仕事仲間たちの仕事ぶりを観察した。
さすがにこの店で働き続けていたこともあって、彼女たちは完ぺきにこなしていた。ジェシカもだ。客の大半が男なのだが、客は男性の身という制約があるわけではないので、時には女性がやってくる場合だってある。彼女たちは決
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