妖精亭-フェアリーズハウス- part4/ルイズ頑張る
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少なくとも二人確定しているから、積極的にアプローチしなくては!
「そ、そうだ!」
シエスタはふと、あるアイデアを思いつく。
「今のサイトさんたちはお金に困っているんですよね!?だったらサイトさん、ハルナさんに代わって私がこのお店で働きます!」
突拍子もなく堂々と言ってのけたシエスタに、二人は目を丸くした。
「え?でも…シエスタは学院でメイドの仕事があるだろ?」
そうだ、学院での仕事をそっちのけにして、自分たちのためにハルナの穴埋め役をさせるわけにいかない。姫からの極秘任務のことを悟られる可能性だってあるし、もしもの時の危険が伴う。シエスタを巻き込むわけにはいかない。
けど、ちょっと惜しいなあ…なんて思ってたりもする。この店で働くということは、つまりシエスタも必然的にジェシカやこの店の女の子たちが着る妖精さん衣装を着ることになる。際どいキャミソールを着込み、ちらりと見えそうで見えないスカートの下の桃源郷、そして揺れる柔らかい双丘…。
『サイト、変な妄想立ててねえでシエスタに断っとけよ。あの子まで巻き込んじまった果てに危ない目に合わせたらどうするんだよ』
思わず顔がにやけ始めるサイトに、ゼロが一言注意を入れてきた。真のウルトラマンに目覚めて以来、なんか妙にゼロの方がサイトにいろいろ指摘するようになってきている気がする。
『そ、それはわかってるんだけど…う…ぬぬ…』
捨てがたい、非常に捨てがたい!!ここでシエスタの眩しい姿を捨てるには、かの『悪質宇宙人メフィラス星人』から、「地球をくれるならシエスタの天下一かわいくて色気たっぷりの姿をあげよう」と言われて、それを断って地球を選ぶほどの覚悟を試されているほど迷った。
『いや、迷ってんじゃねえよ!』
ゼロは、もしここにハリセンが用意されていたら容赦なくサイトの頭をぶっ叩きたくなるほど、サイトに鋭い突っ込みを入れる。わかっている、ゼロのいいたことはもちろん自分だってわかる…だけど…捨てがたい!めちゃくちゃシエスタの妖精コスは捨てがたい!!
すると、部屋に妖精衣装のジェシカが入ってくる。
「サイト、気持ちはわかるけどそろそろ仕事に戻って頂戴。仕事が滞るから」
「気持ちがわかる!?ジェシカ…お前にはわからないだろ…かわいい女の子の擬人化ゼットンクラスなコスチューム姿を捨てることは、俺にとって…!!」
「…いや…何の話してんの…?」
『…ゼットンクラスってなんだよ…』
いや、おそらくものすごい、という意味でかの『宇宙恐竜ゼットン』の名前を使ったのだろうが、知っている人が聞いても意味不明すぎるたとえだった。証拠に、いきなり変なたとえを吹っかけられたジェシカは怪訝な顔をして首をかしげている。
「そろそろ仕事に戻っててくれって言いに来たのよ。あなたがハルナの様子を見に行ってる間に、皿がだいぶた
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