鈴仙の生活日記 2ページ目
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鈴仙が銃を乱射する。
しかし妖夢はそれをいとも簡単に避けていく。
「くっ……」
当たらない。それどころか妖夢は余裕の笑みを浮かべている。
妖夢は斬りかかってくる様子もなく避けているだけだった。
「私を消したいんじゃ…?どうして攻撃してこないんです…?」
「そんな簡単に勝ったら面白くないでしょうに…ふふっ……」
いつでも勝てると言いたいのか…
「なに…?そんなに早く始末して欲しいの…?」
「…………」
私は答えずに銃を放ち続ける。
私はわかっていた。これ以上打つのが無駄だということも。
いくら撃っても当たらないということも。
私が求めているのはそんなことじゃない。妖夢に銃弾を当てたい訳じゃない。
私がしたいこと。それは…………
「妖夢を解放して………!!」
私のただひとつの願いだった。
もし銃弾が当たったとしても、私は撃てないだろう。
相手は妖夢だ……霊夢さんとかならともかく、私にはできない。
「妖夢を解放して…?泥棒に盗んだものを返せって言ってるようなものね。解放するわけ無いでしょう…?」
「……」
私は銃を放つのをやめた。
「あら。負けを認めるのかしら?」
「そうですね。これ以上やっても意味がありません。どうせ私はあなたには勝てないでしょうし…」
「私が始末するのには変わりないわよ?」
やはり元の妖夢には戻ってくれない。
そう考えていると。妖夢が私の目の前にいた。
「……」
無表情で白楼剣による斬り上げをしてくる。
「…っ!」
間一髪でそれを避ける、がしかし
妖夢は容赦なく斬り続けて行く。
斬り上げ、斬り下ろし、薙払いから三連突き。
様々な組み合わせによる多彩な攻撃を繰り出してきた。
(避けるのが精一杯…いや、よけられないかも…?)
そう考えている時の一瞬の隙を付かれ私は足払いを受けた。
「あっ………!」
「これで終わりだ…!」
妖夢は私に剣を突き立てようとする。
その瞬間だった。
目の前に誰かが来て剣を防ぎ私を庇ってくれた。
「危なかったぜ…様子がおかしいとは思ってたんだけどな…」
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