第四十九話 宿命
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みが放てる威圧感にアクセルは上等な獲物に歓喜の表情を浮かべて舌なめずりする。
アクセル「成る程ね。今までは本気じゃなかったってわけ…安心したよ。こうもアッサリだとつまんないからさ」
アクセルがバレットを構えた。
ルインもまた、セイバーからバスターに変形させる。
一触即発。
そんな、ピリピリとした空気を感じさせた。
どちらかが動けば、戦闘が開始されるだろう。
ルインとアクセルもどちらも歴戦の戦士。
双方の殺気と緊張が高まっていく。
両者が引き金を引こうとした瞬間。
アクセルに向けて蒼いエネルギー弾…チャージショットが放たれた。
ルイン「え!!?」
アクセル「なっ!?」
ルインは予想外のことに目を見開き、アクセルは目を見開きながらも咄嗟に回避し、チャージショットが放たれた位置を見遣ると…。
ルイン「エックス!!ゼロ!!」
エックスとゼロの姿があった。
2人は鋭い視線で純白のボディのレプリロイド…変わり果てたアクセルを見つめている。
アクセルは一瞬、“見られてしまった”という表情を浮かべた。
しかし何故狼狽したかも分からず、殆ど無意識のうちに感情を処理すると、すぐに笑顔に戻っていた。
アクセル「やあ、エックス。それにゼロも。2人に会えて嬉しいよ」
エックスとゼロの2人は即座に今のアクセルの異常さを見抜く。
ルインはバスターを握り締める手に力を込めた。
常に冷静なゼロが、掠れた声でアクセルに問う。
ゼロ「アクセル…。まさかお前までイレギュラー化したのか……?」
アクセル「僕はプロトタイプだけど、新世代型はイレギュラー化しないよ。そんなことも分かんない?」
表情には出していないが、酷く動揺しているゼロを小馬鹿にしたような言い方である。
エックス「何故こんなことを…」
アクセル「もう決まっていたことなんだよ。僕が生まれた時からね。僕はエックスとゼロを殺すために生まれたんだ。ずっと忘れていたけどね。旧き英雄を超えることこそが、僕の使命なんだ。2人を倒して僕は完璧な存在になるんだ」
ルイン「完璧な存在なんて…馬鹿馬鹿しい…!!」
エックス「落ち着くんだルイン!!アクセルはシグマに操られているだけだ」
ゼロ「元凶はシグマに決まっている。」
アクセルの姿をしたイレギュラーを忌ま忌ましそうに見つめるルインにエックスが宥め、ゼロが元凶はシグマだと断言する。
アクセル「あーあ。ホントに頭固いんだから」
彼は溜め息を吐いて馬鹿馬鹿しいと言わんばかりに肩を竦めた。
人を馬鹿にしたような態度はかつてのアクセルにも見られたが、憎らしいと感じたのはこれが初めてだ。
昔の微笑ましさはまるで存在しない。
アクセルは言い捨てて、自らを転送の光に包み込
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