マクロスF
0811話
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嬉しげな笑みという違いはあるが。
どっちがどっちなのかは、言うまでもないだろう。
「だが、ムラタの場合は近接攻撃での戦闘に拘るあまりに射撃武器での攻撃が疎かになっている。オウカは援護のタイミングはいいが、そちらにばかり気を取られすぎて積極性が足りない。その辺を克服すれば、2人とも今より1段上の存在になれる筈だ」
それを聞き、自らにも思うところがあったのだろう。頷いている2人をそのままに、最後の2人へと視線を向ける。
「さて、最後はコーネリアとスレイだな」
「うむ。演習のルールは今と同じだ。……ムウ、5分後に合図を頼む」
「え? 俺? いやまぁ、いいけどさ」
「アクセル、本気で行かせて貰うぞ」
コーネリアの言葉に面倒くさそうに頷くムウとは裏腹に、スレイはこちらへと鋭い視線を向けてきている。
当然、それを受ける俺もまた笑みを浮かべて頷く。
「ああ、お前達の訓練の成果……見せて貰う」
そう告げ、ニーズヘッグへと乗り込みツイン・ドライブを起動させてこれまでの2度と同じ位置へと移動する。
シャドウミラーの中ではトップクラスに腕が立つコーネリアに、腕は立つもののシャドウミラーの中では中の下といった腕のスレイ。
この2人が組む以上は主導権を握るのは当然コーネリアだろう。前線指揮官としての経験もあるしな。
そんな風に考えていると、やがて時間が来たのか、ビームライフルが1発、上空へと向かって撃ち放たれる。
合図だ。
待ちに徹するよりは先制攻撃した方がいいだろうと判断し、ツイン・ドライブを全開にしながら前方へと向かって突き進む。
そんな俺を出迎えるようにしてラピエサージュが姿を現し、逃げ場を制限するかのように広範囲へと弾幕を張るスプリットミサイルHと、こちらの隙を突くO.O.ランチャーを放つ。
その横にはM950マシンガンを手にしたらシャドウの姿。
だが、ミサイルがニーズヘッグに効果が無いというのは分かっているだろうに、何故わざわざ使う? そんな風に考えつつも、このまま食らう訳にはいかないのでT-LINKシステムでジャマーを起動、ミサイルをあらぬ方向へと逸らし……次の瞬間、周囲一帯をを強烈な閃光が包み込む。
ちぃっ、最初から閃光弾が目的か!?
咄嗟に目を閉じるが、それでも俺の視界は閃光により完全に封じられた。
確かに予想外の手だったが、対応出来ないと思うな!
「T-LIKNシステム、フルコンタクト!」
ニーズヘッグの真骨頂とも言える、T-LINKシステム。レモンの手により、他世界の技術をも貪欲に取り込みながら改良に改良を重ねられたこのシステムは、既にスパロボOGs世界でリュウセイ達が使っているものと比べても能力的に数世代……下手をすれば、十数世代も先へと進んでいる。
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