第四十八話 アンノウン
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た達に世界のことを決める権利なんかない」
それだけ言うとルインは気配を感じた。
そこに視線を遣ると…。
見覚えがある姿。
小柄な少年のシルエット。
特徴のあるヘッドパーツに、尖った髪が微かに揺れ動いた。
光の具合で色彩は分からないが、間違いなく再会を願った仲間であった。
ルイン「アクセル!?」
光が邪魔だと思いながらも、ルインはアクセルに駆け寄ろうとする。
まだ爆発が続いていたために、触れることは出来なかったけれど、無事を確認したかった。
アクセルは無言で佇んでいる。
表情は光のせいでよく分からない。
ルイン「アクセル、無事に逃げ出せたんだね?よかった…」
光が完全に消えていて、もっと警戒していれば、アクセルの様子が普段と全く違うことに気づけていただろう。
純白のボディに、紅い瞳…。
瞳が、氷の如く冷たいことに。
銃声が響く。
ルイン「!?」
突然のことに、目を見開きながらも、ルインはセイバーで銃弾を弾き返す。
烈鏡断。
エイリアが倒した、アースロック・トリロビッチから入手した技。
これにより、セイバーでエネルギー弾を弾くことが可能となった。
アクセル「無事に決まってるじゃないか。僕は選ばれた新世代型なんだから…」
アクセルは…ルインの知らないアクセルという名の少年は、神の如き傲慢な笑みを浮かべながら言い放った。
そして、治療を終えてベッドで横たわっていたルナは勢いよく起き上がる。
ルナ「なんだ…この胸騒ぎ…?」
高鳴り続ける動力炉付近を押さえながら、司令室にむかう。
司令室に入ると、モニターが突如異変を起こした。
アイリスが操る端末が、何の前触れもなく砂嵐を巻き起こした。
アイリス「これは…!?」
ルナ「え…これ…」
シグナス「どうした!!?」
驚愕の声を上げるアイリスと呆然となるルナにシグナスが詰問する。
アイリス「電波障害発生。ルインと通信が繋がりません…そしてエネルギーを感知しました。このエネルギー反応は…アクセル!?」
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