聖夜に捧ぐ『フローエ・ヴァイ・ナハテン』〜クロスクエスト〜
第二幕
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ポリゴン片となって爆散した。
「嫌な感じがするな」
『ああ……』
『気をつけて行きましょう』
***
「っとぉ!」
眩い光を放った二刀が、漆黒の体を引き裂いた。トナカイ頭の怪人を打ち倒し、《漆黒の勇者》ライトは息をつく。
「ふいー。やっと少なくなってきたな!」
「一時は相当量が居たからな……まぁ、俺達なら楽勝だったけどな!」
隣で同じく二刀を納めたのは、真っ白い少年。ライトの親友、《純白の英雄》リン。
彼らは今、《天宮陰斗》を名乗る青年の手引きで、旧SAOに良く似た世界へやって来ていた。
目的は一つ。自らの嫁の為に、クリスマスプレゼントを(実力で)勝ち取ること。
どんな敵がやって来ても、ライトとリンの《勇者剣》、そして《英雄剣》なら突破できる。そう信じてここまで来た。
そして真実、突然現れた謎のトナカイ男の集団にも、ライト達は易々と勝利することが出来た。
「ただ流石に疲れたなー。まさかあんなに沸いて出るとは」
「しかも死体消えないしな。どうする?」
「燃やしちゃおうぜ!」
そんなわけで特殊スキル《魔法》を発動し、山積みになった鹿男を死体を燃やすライト&リン。
「うわぉ。まるでキャンプファイアー……」
呟くリン。だが、こんなときに一番騒ぎそうな、火を着けた張本人である相棒が、何故か静まりかえっている。
「どうした?」
「今、向こうの方から音が……弓を射るような音……まさか……」
そして直後。
「今、向こうの方から話し声が……それにあの炎、まさか……」
森を抜けて、一人の男が姿を現した。
その男は、複雑な形状の大弓を持っていた。龍の鱗を改造したような、その大弓。それを所持している人間を、ライトもリンも、一人しか知らない。
「「やっぱりライトだぁぁぁぁぁッッ!!!」」
よく知っている人物だった。
その名は、《狩人》ライト。ライトと同じ名前の、彼の永遠の宿敵だ。
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