マクロスF
0810話
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「アクセル! 今日こそ俺はお前を超えて見せる!」
決意の籠もった声が背中に投げかけられたので、ニヤリとした笑みを浮かべて言葉を返す。
「俺がいない間にどれ程腕を上げたのか……しっかり見てやるよ。ムウとの連携もな」
「俺もかよ?」
「当然だろ。お前は何だかんだ言ってもシャドウミラーの幹部なんだからな。相応の実力は要求されるさ。……下手な真似をしたら、ナタルにある事ない事吹き込んだりする羽目になるかもな?」
「おいこら、それはちょっと汚いぞ!」
叫んでくるムウに軽く手を振り、そのままニーズヘッグを取り出してそのコックピットへと収まる。
イザークとムウの2人が自分の機体の方へと向かっていくのを映像モニタで確認しながら、武器の調整をしていく。
演習ということでペイント弾の使用を義務づけられているが、基本的にニーズヘッグの武器は全てがビーム、あるいはレーザーだ。その実弾を使用する武器は一切無い。
ぶっちゃけ、ラミネート装甲のようなビームに特化した装甲があれば為す術も無い……と思う者は多いだろう。
だが、ニーズヘッグにはアダマンハルパーやグレイプニルの糸もあるし、なによりも精神コマンドの直撃がある。これがあれば、ラミネート装甲だろうがなんだろうが、全く無意味になる。
ニーズヘッグが俺専用の機体である理由は、何も常人にはコントロールできない機体性能だけじゃないって事だな。
『アクセル、ムウ、イザーク、準備はいいな?』
フォールド通信を使って聞こえてきたコーネリアの声に俺は頷き、こちらに映像は出ていないがムウとイザークも同様なのだろう。
確認する意味も込めてコーネリアが頷いて口を開く。
『お互い、1km程の距離を取るように。今から5分後に合図をするから、それを確認してからが演習の開始だ』
「了解した」
短く告げ、テスラ・ドライブを起動してフワリと空中に浮き上がる。
マクロス世界の重力制御技術を入手してグラビコン・システムにも多少の改良が加えられてはいるが、性能に明確な違いが出る程でもない。純粋に重力制御技術に関して言えば、ネオ・グランゾンから得たデータやらパーツやらを得た時に比べると誤差の範囲内程度だ。
指定されたポイントに移動し、ビーム等の出力を演習用の最低限にまで落として準備を完了。コーネリアからの合図を待つ。
そのまま数分が過ぎ……やがて上空へと1発のビームが合図として放たれて戦闘が開始される。
「まずはお手並み拝見といくか」
呟き、意図的に速度を抑えながら前方へと向かっていく。
そのまま1分もしないうちにこちらへと向かって突っ込んでくるヒュッケバインMk-Vと、その背後を追いかけてきているアシュセイヴァーを確認。
まずは牽制とばかりにヒュッケバインMk
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