暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0810話
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 コーネリアとスレイは共に遠近両方を共にこなせる万能型。ムウは射撃が得意でイザークは近接攻撃が得意。オウカとムラタも同様だ。
 ただ、ムラタのみが特機なのを考えると微妙にバランスが悪いような気がしないでも無いが……

「納得して貰えたのなら早速始めよう。時間も無限にあるという訳ではないのだから」
「ああ」

 もっとも、魔法球の中でなら時間の心配はしなくてもいいんだが……土地の広さがな。
 セイラン家から賠償として受け取った無人島の周囲には元から魔法球の中に入っていた土地があるのだが、それでもその広さはたかが知れている。生身での戦いをやるならともかく、PTやら何やらを使った全力の戦闘を行うには窮屈に過ぎる。
 その辺をどうにか出来れば、かなり便利になるんだが。
 後でエヴァにでも相談してみるか? ……いや、今でさえかなり例外に近い魔法球なんだから、これ以上迂闊に手を出して妙な事になったりされても困るか。

「ならまずは俺とムウからいかせて貰うが、構わないな?」

 前に出てきたイザークの言葉に、コーネリアが頷く。

「ただし、これが演習であるというのは分かっているな? 弾薬に関してはペイント弾、ビーム系の出力は最低限にまで落としての戦いとなる」
「分かっている」
「了解、了解っと」

 イザークとムウが頷き、俺もまた小さく手を振って了承の意思を告げる。

「どっちが勝つと思う?」
「そうだな……イザークもムウも、普通に見れば十分に腕利きなんだけどな」

 ただ……と続けるスティング。

「さすがにアクセルとニーズヘッグを相手に2機だけってのは厳しいだろ」
「やっぱりスティングもそう思うか。まぁ、アクセル自身が色々と規格外な存在だし、同時にニーズヘッグは言うまでも無いからな」
「ああ。正直、何度か保存されている戦闘シーンを見た事があるが、ちょっと尋常じゃ無かった」
「……俺達も、いつかあんな風に……」
「ああ」

 そんな声が聞こえてくる。今の時点でもゲーム感覚って訳じゃないが、あの2人がストライクダガーやリオンのような、既にシャドウミラーでは一線を退いている機体を使って自主訓練をしているという話はエザリアから聞いている。
 治療によって薬やら暗示やらが無くなったとしても、それでもやっぱりエクステンデッドとして選抜されるだけあって機体を動かす勘のようなものは優れているという話も聞く。……まぁ、それでも今の時点では量産型Wにも遠く及ばないんだが。

「では、まず1回戦目はイザーク、ムウのコンビだな。お互い機体の準備をするように」

 コーネリアの言葉に頷き、空間倉庫の中に入っているニーズヘッグを出そうと少し離れた場所へと移動しようとした俺の背に、イザークからの声が投げかけられる。


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