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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―邪心経典―
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続罠《ガリトラップ―ピクシーの輪―》。その妖精たちに隠された者は発見出来ず、《マックス・ウォリアー》は代わりに《ワーム・ゼクス》に槍を突きつけるが、《ワーム・ゼクス》は自身の効果で破壊されない。

 《マックス・ウォリアー》の槍は、破壊こそ出来なかったものの寸分違わず《ワーム・ゼクス》を貫き、そのダメージは闇魔界の覇王へと向かう……筈なのだが。空中に突如として現れた本のような物体に、ダメージが吸収されていく。

覇王LP4000→3600

「このフィールドに発動していた《邪心経典》の効果を発動! 私がダメージを受けた時、デッキから《邪心教義》と名の付くカードを墓地に送る。まずは悲しみ……」

 闇魔界の覇王のデッキから《邪心教義―悲》というカードが墓地に送られ、頭上の本のような物体に赤い血文字で『悲』と綴られる。このフィールドに発動していた、ということに驚きはあるが、今はそんなことはどうでも良い。重要なのは、《邪心経典》というカードがどんなカードであるか、だ。

 戦闘ダメージが発生した際に対応するカードを墓地に送る――似たようなカードを斎王の妹である美寿知が使っていた。あちらはカウンターが十個貯まった際に、切り札を呼び出すフィールドを張る魔法カードだったが……今はまだ、《邪心経典》がどんなカードかは分からない。

「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

「私のターン、ドロー。……闇魔界の軍勢に捕まった彼女は、新たなデッキを与えられ、決闘者の収容所に入れられた」

 新たにカードを一枚伏せ、これで俺のフィールドは《マックス・ウォリアー》に伏せカードが三枚。《ワーム・ヤガン》を破壊することには失敗したが、戦闘破壊出来なかったことにより、マックス・ウォリアーのデメリットは発生しない。不幸中の幸いを噛みしめていると、闇魔界の覇王は再び訥々と語りだした。

「その収容所は決闘者が血で血を洗う凄惨な処刑場……仲間などおらず、周りは全て敵だった。すぐ敗北するだろうと思われたが、彼女は存外に生き残った。私はフィールド魔法《シャインスパーク》を発動!」

 聖女ジャンヌと戦う前に言っていた、捕まえた決闘者で殺し合いをさせる収容所――そこに明日香は捕らえられた。話はそこまでだと言わんばかりに、闇魔界の覇王はフィールド魔法を発動する。

 薄汚れた闘技場が光の世界へと変容していき、ワームたちが幾分か巨大化していく。フィールド魔法《シャインスパーク》。光属性モンスターの守備力を犠牲に、その攻撃力を上げるフィールド魔法である。

「さらに《ワーム・テンタクルス》を召喚する」

 《ワーム・ゼクス》と《ワーム・ヤガン》のみなら、《くず鉄のかかし》で防げたものの、もちろんそういう訳にはいかないらしい。新たに連続攻撃とパンプアップ効
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