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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―邪心経典―
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果が発動するということに他ならない。

覇王LP1400→1300

 《ワーム・ヤガン》の効果で《セブン・ソード・ウォリアー》をバウンスしなかった理由は簡単なこと。体の良い自爆特攻の的だったというだけだ。100ポイントのダメージを受け、闇魔界の覇王はの邪心教義を墓地に送る。

「私は《邪心教義―疑》を墓地に送る。……このカードは彼女の感情だ。君に対する、ね」

「……どういうことだ?」

 またもや要領を得ない話が、闇魔界の覇王の口から紡がれる。《邪心教義―疑》のカードが墓地に送られ、『疑』の血文字が《邪心経典》に刻まれる。あのカードが明日香の感情……?

「簡単な話さ。この《邪心経典》は彼女を元に作られた。そこに刻まれていくのは彼女の感情だろ? 帰るべき人だった君に殺されて悲しい、怒り、苦しい……そして今、『何故?』という疑いの感情が刻まれた」

 あの《邪心経典》は明日香そのものであり、あの《邪心教義》は明日香の感情である――悲しみ、怒り、苦しみ、疑い。俺はこの手で彼女を殺すだけでは悪しからず、今もなお彼女に負の感情を与え続けているというのか――?

「おっと。かと言って君がどうにかしないと、私は《邪心経典》となった彼女を生け贄にする。そうさせたくないなら、君が彼女を苦しませながら私を倒したまえ。……続きだ、《ワーム・キング》で《セブン・ソード・ウォリアー》を攻撃!」

「セブン・ソード・ウォリアー……!」

遊矢LP2600→1800

 《シャインスパーク》で強化された《ワーム・キング》の一撃が《セブン・ソード・ウォリアー》に炸裂し、一撃の下にセブン・ソード・ウォリアーは破壊される。ワームの王の名は伊達ではない。

「さらに速攻魔法《突進》を発動し、《ワーム・ヤガン》でダイレクトアタック! ……さあ、防いでみせてくれたまえ!」

「――手札から《速攻のかかし》を捨て、バトルフェイズを終了させる!」

 《ワーム・ヤガン》のバウンス効果を対策し、手札に持っていた《速攻のかかし》のおかげで、突如として強化された《ワーム・ヤガン》からのダイレクトアタックの難を逃れる。もはや《邪心経典》の影響があって戦闘ダメージを発生させたくない、などと言っている場合ではない……!

「フフ、防いでくれてありがとう。《邪心経典》で降臨したモンスターの攻撃が、そんなもので防がれては興ざめだからね。ターンエンド」

「くっ……俺のターン、ドロー!」

 俺のフィールドには何もなく、残りのライフポイントは僅か300。対する闇魔界の覇王のフィールドには、《ワーム・キング》と《ワーム・ゼクス》に《ワーム・ヤガン》のワーム軍団に、フィールド魔法《シャインスパーク》。二枚の永続罠は《マジック・プランター》によってドロー
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