第四十七話 復活
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
クス『止めろアクセル!!』
ゼロ『そいつの言うことを聞くな!!』
VAVA『まだ無駄口を叩けるようだな』
エックスとゼロが反射的に叫んだ瞬間に、エネルギー弾が2人に炸裂し、2人を壁に叩きつけた。
アクセル『分かった!!分かったから2人を殺さないで!!』
VAVA『いい判断だ坊や』
キャノン砲を下ろすと、そっとアクセルに歩み寄るとその手をアクセルの身体に翳す。
すると、アクセルの身体が光に包まれていく。
エックス『アクセル…行くな…』
転送の光。
行き先は恐らく敵の巣窟。
アクセルは泣き笑いの表情を浮かべていた。
それは2人が助かった安堵感と、捕われることへの屈辱であった。
イレギュラーを憎む彼は、イレギュラーの見本のような戦士の手中に収まることを、死を選ぶほどに恥だと思っている。
彼がイレギュラーに屈したのは2人を救うためだ。
そうでなければ、これほどまでにあっさりと受け入れるはずがない。
エックス『(行くな…行くんじゃない!!)』
声が苦痛によって出せないエックスが胸中で叫んだ。
ゼロも同じように、止めるように震える手を伸ばしていた。
普段素直じゃないくせに、こんな時だけ本心を見せる。
それが酷く悔しかった。
光は止み、虚空だけが残る。
消え失せる寸前に、“助けて”と言っているようなアクセルの顔が、馬鹿に鮮やかに刻まれていた。
これがノアズパークでの出来事の記憶であった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ