九校戦編〈上〉
九校戦発足式
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供に父親の顔を覚えさせなきゃいけないのに、初対面時からお父さまだったもんね」
「俺達は普通の人間ではないという証拠にもなった。お陰で大天使化の時は女神って感じだったからな」
そう話していると、息遣いの聞こえてきそうな至近距離で深雪から笑顔を向けられた男子生徒は、ほとんどが顔を真っ赤に染まっていて崩れそうな顔を必死に引き締めていたけど。それを見た真夜は奏にそっくりな笑みねと言われたから、さすがの俺でも笑みをするのだった。父親の気持ちが分かる弘一は、俺の肩を組んではその気持ちは分かるぞ?と言ってきたのでハリセン一発お見舞いした俺だった。話が脱線しかけたが、それが男子だけならば全校の女子生徒から後々嫌がらせを受ける羽目になるが、同じように徽章を取り付けてもらった女子生徒まで半数以上が先程と同じく顔を赤く染めて照れ隠しのような感じだったり落ち着きを無くしていたのだった。
観衆、特に上級生の反感ではなく微笑みを誘っていた。徽章は全てのスタッフに配られるので、作戦スタッフの紹介が終わり続いて技術スタッフの順番になっても俺は登場していない。空間から見ているので、席割りは相変わらず自由で一科生が前で二科生が後ろと全校生徒が自然分裂しているが、その前半部分に異分子が混じっていた。それがレオ、エリカ、美月のワンセットだったけど。首を振りながら俺を探しているように見えた。あと幹比古もいたが、後ろは見覚えあるなーと思ったら何と1-E組全員が一塊に陣取っていたのだ。一科生の白い目お構いなくだったが、まあそうさせたのは俺の護衛である蒼太がやってくれたようなもの。そして五十名の徽章授与が終わった所で左右にいた蒼太と沙紀がマイクを持ちながら壇上に上がっていくのだった。
「マイクテスト、マイクテスト、うんOK。七草会長さん、ここからは私達が仕切らせてもらいましょう」
「七草会長さんから司会を任されました織斑一真様と織斑深雪様の護衛をしております蒼太と沙紀がお送りいたします」
突然の所から護衛者が壇上に上がってきたので、何だ?と思いきや今年度一年の護衛付き生徒の護衛者がいきなり司会をしていたのだった。
「それでは主役を登場させましょうか、照明をオフにしてくださいな」
と講堂の照明を落としたところで俺達は何もない空間から出現した事にまだ気付いていない、選手とエンジニア達はいきなりの事で暗くなったが恐らくこれから始まる事を予想していたかのように落ち着いて見せた。一方観衆である全校生徒たちはいきなりの照明が落ちて暗くなったので、パニックになったがすぐに七草会長が静粛にと言ったのだった。そして真ん中に俺と青木副社長がいて、左右には四葉真夜と七草弘一がいる。配置完了となったので照明を再び明るくしたら、俺達がいた事に驚く観衆と九校戦メンバー諸君だった。
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