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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
九校戦発足式
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ケットを着ないのか?」

「深雪さんは選手でもありますが、送り出す側でもあるので進行役だそうだよ」

「一見そのジャケットは選手側のだけど、八枚の花弁に6対12枚の銀翼だからなのかいつもより目立つと思うよ」

第一高校の校章で一科生の象徴ではあるが、学校同士の対抗戦というお遊戯だと俺は思われがちだがまあいつも通りにやれば大丈夫さ。ユニフォームの形状はバリエーションがないのでどの学校のメンバー象徴であるかを識別するデザインだ。濃い緑のジャケットだが、左胸と左右の肩にある紋章を見れば一発で分かる事だ。深雪は大役なのでプレッシャーを与えないようにしたそうだが、緊張するのは最後の人が終わり次第だろう。発足式が始まる時刻となったので、俺達はいつでも出れるように準備だけはしてから時間通りに進行していた。そこにいるはずの一真がいない事に疑問を持つ二科生達やレオ達だった。小さい声で話していたので、周りには聞こえない声だったけど。

「(なあなあ、一真どこにいるんだ?)」

「(あたしに聞かれても分からないわよ?まあさっきまではいたんだし、それに壇上の左右には護衛の蒼太さんと沙紀さんがいるよ)」

「(最後のセリフがどうにも引っかかります)」

レオ達の気持ちと同じように、一科生にも動揺が広がっている。発足式に二科生の織斑がどこにもいないという事を、九校戦のメンバー入りだという事だけを知らされているからである。場違いだと悟ったのか、ここにはいないのか?といろいろと考えている一科生であった。準備会議で腕前を見せているので、エンジニアチームの方の皆も同じ考えを持っていた。本来だったら一番端っこにいる五十里先輩のところにいるはずなのだが、その本人は選手とエンジニアの間にいるけど。

その間のにも一人一人、選手紹介が進められている。プレゼンターは会長だが、会長本人も五十里先輩のところで空白になっている。ここから先は蒼い翼のアドリブで始まるからだ。紹介を受けたメンバーは、競技エリアへ入場する為のIDチップを仕込んだ徽章をユニフォームの襟元部分に付けてもらう事になっている。その役目は舞台栄えがするという理由だけで、深雪が選ばれたのだった。選手だけで四十名(深雪と会長を除いて三十八名)だからなのかかなりの手間だが、淑女教育と英才教育の成果なのか深雪はにこやかな表情を崩さず器用な手つきで徽章を取り付けて行く。

「さすが奏さんと優斗君がしたという英才教育の成果がここに出ているわよね」

「俺は何もしていないけどな、任務中に娘が生まれたと聞いた後にあっという間に二十歳になったのだから。もちろん月中基地本部でやったらしいから、俺が任務中の時でも父親の顔を見なくとも俺が父親だと感じ取ったらしい。初対面の時な?」

「普通なら子供が生まれた後は、しばらく子
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