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ソードアート・オンライン 少年と贖罪の剣
第七話:決意決着
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層まで到達可能か不安を覚え、テコ入れの為に自らこのゲームに入り込みプレイヤーを纏めて育てたのだ。

「そういうことだ。依存し尽くした所で裏切った時の反応も見てみたいが、しかしそれでは立ち上がれなくなる危険がある。それでは、ヒトの輝きが見ることが叶わなくなってしまうのでね」

「……ぶっ壊れてるな、アンタ」

ヒースクリフ/茅場晶彦 がこのSAOというデスゲームを作ったのは、幼少の頃の夢を叶えるのと、もう一つ、『ヒトという生物の本性』を見たいという知的好奇心が理由であった。

そして見つけたのだ、目の前に立つ男を。
『レン』というプレイヤーは、茅場がこの剣の世界と同時に憧れた『英雄』という存在と呼ぶに相応しい。
その魂の輝き、決して諦めない不屈の闘志、そしてそれを周りに伝播させる人徳。それを見た時、茅場は思ったのだ。


『この魂の輝きをもっと見たい』と。


きっと極限の状況に陥った彼は、今までに見たことのない輝きを放ってくれるだろう。そして、彼の魂に感化された幾つもの光が私の前に立ち塞がるはずだ。
私一人に向けられる数えきれぬ程の見たこともないヒトの輝き。ああ、背筋が凍る程に恐ろしく、そして体が熱くなる程に興奮する。

「そうだな、私は壊れている。だからこそ、このような世界を創れた。しかしそう言う君こそ、中々の壊れっぷりではないか」

「……否定はしない。だからこそ、壊れたお前が創った世界は、同じ壊れているオレが終わらせてやる」

身に纏うは同じ白であっても、抱く夢は対極の位置にある。
壊れた創造主と壊れた英雄、二人が相見える時は、そう遠くないだろう。




to be continued
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