第二十八話 悪魔の契約
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巡らせる。
悩むケイタを後押しするように、男がもう一つ言葉を紡いだ。
「マスターの黒の剣士はお前の好きにしていいぜ。殺したいほど憎んでいるんだろ?」
「ッ……!」
「俺達はセイバーが欲しい。お前は黒の剣士が欲しい。悪くない取引だと思うぜ」
奥歯を噛みしめる。
自分の中に溜まっていた恨み辛みが、噴き出す。
仲間の命を奪い、サチの心をも奪った。
その怨念が彼の心を動かす。
「……僕は、何をすればいい」
「Ha!……いいねぇ。欲望に忠実で何よりだ」
男はそう言うと彼に近づき、口を耳元に近づける。
「それはな―――――――――――――――――」
男は計画の一部始終を、彼に話した。
ケイタは初めこそ、驚きに目を見開くが徐々に表情を変える。
恨みが彼の表情を変え。
絶望が彼の心を変えた。
数分後…………二人は互いの手を握り、契約を結ぶ。
この世界に混沌を生む、魔の契約を。
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