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第二十八話 悪魔の契約
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殺さんばかりの殺気だった目付きで男を睨む。

「wow……怖いねぇ。そう睨むなよ、お互い同じ穴のムジナじゃねぇか」
「同じ…だと?」
「…………見な」

男はそう言い、左手にはめたグローブを外す。
そこには、赤く発光する三画の紋様が刻まれていた。

「!?――――――お前……」
「言っただろ?同じ穴のムジナだって」

この世界において、それが何を意味するかがケイタには理解できた。
男が見せたそれは、自分と敵対する証。

「……僕を、殺しに来たのか?」

それは至極当然な問いであった。
お互い敵対関係にあるのなら、疑うのは当たり前。

「HaHaHa……疑うのは当然だろうだが―――――――今はそんなつもりは無ぇな」
「なに?」

目の前の男はそんな不安を一蹴する。
男の言葉で身構えていたが、予想外の答えに呆気にとられた。

「お前のバーサーカー、大したもんだ。あのセイバーとアーチャーを相手にもう少しで倒せたのによ」
「……」
「ライダーやあの金ピカ野郎、それにランサーが割り込まなけりゃ、勝ってたのは間違いなくバーサーカーだぜ」

称賛にも聞こえるが、今のケイタにはそうは聞こえなかった。
セイバーとアーチャーには勝ったが、ランサーに手も足も出なかった。
嫌味にしか聞き取れない。
奥歯をギリリと噛みしめる。

「そこでだ、お前に一つ提案がある」
「……なんだ」
「俺と手を組まねぇか?」

唐突な男の言葉にケイタは固まった。
それはつまり……

「同盟を組むということか?」
「oh……物分かりがよくて助かるぜ」
「……何が目的だ」

警戒したまま、問いを投げる。

「……ウチの旦那がよぉ、あの黒の剣士のサーヴァントにご執着なんだわ。なんでも昔憧れた女なんだと」
「憧れた女……だと?」
「Yeah……その通り。旦那とお前さんたちの戦いを覗かせて貰ったんだが、旦那の奴あの金髪の女サーヴァントを見た瞬間、気が狂っちまいやがったと思うほど叫んでよぉ。流石の俺もドン引きだったぜ」

額を抑えながら、男はため息をつく。
白々しいほど、演技じみている。
現に男の口元は、嬉しそうに歪んでいるのだから。

「旦那はあの女サーヴァントが運命の乙女だとか聖処女だとか騒いでいるが、要するに自分の手に入れたいとか言っててな」

男の目が狂喜に染まった。

「そこで、あの女サーヴァントを奪うのに協力して貰いてぇと思ってよ」
「……」
「ウチの旦那はインドアでな。外に出て戦うのが少ねぇンだよ」

だから、自分とバーサーカーにセイバーの相手をしろ。
遠回しにそう言われている。
脳裏に黒の剣士とそのサーヴァントのビジョンが浮かんだ。

取引に応じるべきか。
考えを
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