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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
第三次空白期
帰ってきても平穏が無い件
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のじゃ」

魔術学院ねぇ…。

「どうして僕たちが?」

「君達には魔法の才能がありふれておる。
そしてユウジ君。君に関しては過去最大の才能がある」

「そこに行って何のメリットがある?」

「君達の他にも魔法を学ぶ生徒が大勢おる。
その者達と共に学び、マグ…人間社会に適応する能力を身に付けることが、
ホグワーツの方針となっておる」

……正直興味が皆無。
魔法なんて所詮現代日本の隠蔽対象だし、
社会で生きていくのであれば隠していけば暮らしていける。
魔法は隠蔽されるべきもの。
魔法を持ったものなら特殊な世界でない限りわかっているはずだ。


『ユウジ、僕行ってみたいんだけど…』

突然、蒼也から念話が入った。

『はあ?何で?』

『いや、知識としては結構面白いイベントが盛りだくさんだし、
多分僕たちが依頼を受けた日から大分たってるよね?
僕達成長してるみたいだし』

『……要は興味本意で行きたいって訳だろ?』

『だめかな?』

…正直に言えば胡散臭い。
考える間でもなく今回繋がった世界の一つなのだろう。
お前にコイツはマグ…と言い淀んだ。
詰まり人間を対等に見ていない奴だと俺の勘が告げている。

『……わかった。
行ってこい。この事は後から話し合う』

『ありがとう!』

嬉しそうにしやがって…。

「俺は行かない。だが、蒼也は行くだろう」

「やはりか…」

「予想をしていたようで何よりだ」

「一応、何故と聞いてもよいかのう?」

「胡散臭い。この一言に限る。
まぁ危険性はあまり感じられないから蒼也だけは行くのを許可した」

「…それは代役と言うことかの?」

「俺は暇じゃないんだ。
俺には依頼もあるし、何かを学んでいる暇はない」

「…そうか。
あいわかった。それでは蒼也君。また後程に会うとしようかの」

「了解です」

そう言うとじいさんは立ち上がり、いそいそと帰っていった。
つーか最後まで自分の名前を名乗らなかったな。







「さて、まずは少年について話そうか」

「うん」

「えっと、さっき自己紹介したけど、平賀才斗と言います」

「では少年。
何があったか話せるか?」

「それが……」


さて、聞いたことを簡単に纏めよう。
俺が蒼也の援助の際に渡した霊薬を扉の前で聞き耳を立てたルイズと言う娘が盗んで逃走。
その霊薬を身体の弱い姉に飲ませて死なせたらしい。
直ぐに気がついて追いかけたのだが、間に合わなかったそうだ。
その後、小娘は学院につき出され、退学の元、自宅謹慎。
その後、戦争へと駆り出されて死亡したらしい。
何でも名誉挽回のために自ら志
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