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トワノクウ
トワノクウ
第十九夜 夢と知りせば覚めざらましを(二)
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なく立ち上がった。二人の意識はすでに露草一人に向いている。

 部屋を出る。中で空五倍子の歓声が上がっていた。

(よかったですね、梵天さん、空五倍子さん)

 くうは廊下の壁にもたれ、背中を預けたまま座り込んだ。思考がバラバラになるのを感じながら、素直に睡魔に身を任せた。



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