1部
テンテン
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橋、スポンサーは何処だと思う?
火の国と波の国だ。波の国の方は文句を言えない状況まで金やら何やらで追い込んだようだが、火の国のような大国相手に喧嘩を売ることなどできんだろう。
波の国と火の国を繋ぐあの橋は両国にとって非常に利益をもたらす。それを正面から潰したのでは、いくらガトーカンパニーでも生き残れないからな」
「ふーん、じゃあ私達を雇っても暗殺なんて無理じゃないの?」
「いや、あくまで表向きは建築グループが先にガトーカンパニーの妨害を行ったことになっている。事実、建築グループの中心人物の処刑は認可されたからな。
そのグループが忍を雇ったとなればそれを口実に、グループの雇った忍に暗殺されかけたので自衛手段として護衛として雇っていた忍である我々が殺したと言えばいい。
依頼内容を確認しようにも里には依頼者への守秘義務があるので、余程の事が無い限りその任務は開示される事はない」
「けど、それだとグループに雇われた里は任務失敗ってことで里の信用に関わるってことで開示するんじゃないの?」
「いや、それは不可能だ。グループの規模はそれほど大きくはない上に、調べれば直ぐに分かることだがあのグループへの国からの依頼は必要経費の支払いはあっても、工事に関する報酬は後払いのようだ。
それ故にあのグループには金がない、それもかなりのレベルでだ。そんな組織が表向きはBランク相当の私達に対抗できる忍を雇うことができるか?」
「つまりグループは下忍クラスしか雇えなかったけれどガトー暗殺を試みて失敗、それの自衛として私達が雇われてグループを排除したっていうのが表向きで、実際はグループが自衛の為に忍を雇ったことに便乗して再不斬を動きやすくするために私達は雇われた……こういうこと?」
……なんか、自分で言ってて物凄く腹が立つ。
「ああ、その上で私達はある物を半ば自由に得る事ができる」
「ある物?」
「他国の物資流通のデータだ。ガトーカンパニーは世界でも有数の海運会社、必然的に小国のみならず大国の輸入輸出を一手に担っている。
その上、裏社会とも通じておりそのルールも弁えている……となれば、国の裏で行われる麻薬やらの取引も引き受けているだろう」
そりゃ、私だって国が悪いことするはずない、何て事は言うつもりは無いけど……そうもハッキリ言われちゃうとね。はぁ、色々キッツイなー
「その情報を私は幾らだってあの会社の近くにいるだけで誰にも知られる事なく見る事ができる上に、例えガトーが知ったとして私に再不斬の存在をバラされる訳にはいかず、迂闊にそれを止める事は出来ない。
万が一私を始末しようとして失敗でもすれば、再不斬を雇っている事を公表されて会社としては社会から制裁を、個人としても霧隠れから狙われて詰むからな」
「で、ヒジリはそれを知ってどうするつも
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