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日向の兎
1部
テンテン
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ております」
さっきの白眼でこの建物中を片っ端から探したのね。ヒジリの白眼はチャクラの視認が普通の白眼よりも劣るけど、それ以外の透視能力や望遠能力は高め。だからこそ、万が一に何処かに隠れさせていた再不斬の居所を簡単に掴んだんでしょうね。
無音殺人術(サイレントキリング)で有名な忍でも直接見られたなら無音だろうと意味はない。
ただ……私個人としては彼の持ち物の首切り包丁って言うのは見て見たい。ひび割れようとも折れようとも、人を切れば自然治癒するっていうのは忍具を扱う者として興味惹かれるじゃない?
「……分かった。それで、変更まではどれくらい時間が掛かるんだ?手続きなどがあるのだろう?」
「いえ、ご心配なく。代わりとなる仮の契約書は既に用意しておりますので、ここに署名と血判、判子を。その三つがあれば契約書として十分に成立しますので」
「確認させてもらおう…………私の護衛及び会社の利権の防衛?」
「はい、その記述ですと社長の安全確保と御社への不利益となるあらゆる行動を妨害できます」
「……分かった、これでいいだろう」
「ありがとうございます。それでは、我々は周辺の警戒に移らせて頂きます、よろしいですね?」
「ああ、勝手にしろ」
「はい、それでは失礼させて頂きますね」
最後までヒジリはお面みたいに笑顔を貼り付けたまま、頭を下げつつ部屋を出ていった。付添い人として一緒にいた私もついて行き、しばらくして会社から出た時……ヒジリは本当に獣か何かのような凶悪な笑顔を浮かべてた。
えげつない武器を考えてる時も、その武器を任務で実験する時もあんな凶悪な笑顔は浮かべなかったのに……一体どうしたの?
「順当に行けば三年……いや、もう少し早いか?だが、ルートの奪取まで考慮すればやはり三年は必要だな……まぁいい、道は見えたんだ……くくく、楽しいじゃないか」
「ヒジリ、一体何を考えてるの?」
「……大した事じゃない。ただ単に餓鬼が一人、悪巧みをしているだけさ」
「ふーん……で、今回の任務は結局なんで受けたの?チャンスってなに?」
「随分と今日は色々と聞いてくるな?まぁいい、答えてやろう。
受けた理由は簡単だ、この任務は色々とメリットがある」
「メリット?」
「ああ、まず現在の状況をさらえるとしよう。
最初に私は依頼内容を考え、ガトーは暗殺向きの抜け忍を必ず雇っているだろうと踏んでいた。私達はあくまで世間体の為に雇われる事もな」
「ちょっと待って、どうして世間体なんて気にするの?今までだって、他の企業の人を暗殺して散々揉み消しとかしてたんでしょ?
今回のだってそういう風にやればいいんじゃない?勝手に建築グループの誰かが死んだってさ」
「いや、それは今回に限って言えば不可能だ」
「なんでよ」
「ガトーの潰したがっているあの
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