九校戦編〈上〉
FLTのCAD開発センター×飛行術式テスト
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云わば厄介払いの部署であった。それをここまでさせたのは、俺がシルバーモデルを開発して世に出した事でFLT社内では、発言力が強くなったのが今現状で至る。ま、それをしたのは俺でありここまで大きくさせたのは会長職についてから、トーラス・シルバーという架空の存在を世界に広めたのもある。技術者や研究者はもちろんの事俺が蒼い翼本社社長という事も知っているからなのか、忠誠心がとても強いところである。
「そうだな、今回は久々に顔出しだけでもよかったが仕事を持ってきた。今回の試作品はこれだ」
蒼太にあれをと言って黒い箱を渡してもらってから、俺が開けた箱の中に入ってたのを牛山が取り出したのだった。牛山は十秒くらい手に取って見詰めていたが、この試作品CAD、T-7型は飛行術式のために試作品として俺が作ったと見せかけて牛山が作った事になっている。そんで試作機をソフトウェア実装済みだとは思うまい。
「もしかしてこれは・・・・飛行デバイスですかい?」
「当たりよ、それは一真さんが開発した飛行魔法ができるデバイスですわ」
牛山の手が震えながらそう答えるので、代わりに深夜が答えたのだった。
「深夜が正解を言ってしまったが、まあその通りだ。俺が作った事になっている試作用ハードに常駐型重力制御魔法の起動式をプログラムした物だ」
「テストは・・・・・」
「真夜と葉山さん以外の者全員やったが、問題なく飛べた。ただし俺達は知っていると思うが、普通の魔法師じゃないからな」
息を呑む音が聞こえたが、まあそうだろうな。いきなり常駐型重力制御魔法という軽い事を平然と言ったからかもしれないが、飛行魔法が出来るデバイスが目の前にあるというからなのかもしれない。そんでしばらく牛山の手にある物を凝視していた。
「・・・・・テツ、T-7型の手持ちはいくつだ?」
「十機ですっ!」
静かに部下に向かい訊ねた後にそう答えが返ってきた後に、しばらく閉ざしていた目が見開いたのだった。
「バカ野郎!たった十機かよ!?何で補充しとかねえんだ!ああ?部品の発注なんぞ後回しだ。あるだけ全部調整機にセットして織斑会長のシステムをフルコピーしろ!ヒロ、テスターを全員呼び出せ!なにぃ?休みだぁ?そんなもん関係あるか!首に縄つけて引きずって来い!残りの野郎共は、今の作業をさっさと中断して精密計測の準備だ!分かってんのか?飛行術式だぞ?現代魔法の歴史が変わるんだ!それと椎原辰郎開発本部長を今すぐ呼んで来い!」
内線が繋がっていたのかは知らないが、この部屋の中だけでなく対面の計測室でも休日出勤していた所員達がバタバタと一斉に動き出した。俺達は邪魔にならないようにして、大型体育館に匹敵する広さと高さを持つCAD屋内試験場。俺達は観測室に案内された後に、椎原辰郎開発本
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