第8話 二人の鬼、出会いを語る
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ると語っていた
「い、嫌だにゃ〜土方先生ちょっとした遊び心にゃ〜っというかその刀、何処から出したんですか?」
「ほ〜なら土御門…こんな言葉を知ってるか?“好奇心は猫を殺す”って言葉を……あと刀は護身用として常にスーツの裏に隠してる」
「にゃーーーー!!!俺の人生絶体絶命!?てかそれだったら何で刀がスーツからはみ出てないの!?」
「心配すんな。“ご都合主義”というヤツだ」
「それはメタ発言だからアウトですにゃーーー!!?」
「アンタら楽しそうだな…」
このままだと面倒な展開になると判断した上条は土方と土御門の間に割って入った
「ま、まぁまぁ土方先生。俺も土御門ほどじゃないけどちょっと気になっていたんですよ。」
「ん?」
「確か新選組って女が入ることは禁止だったはずなのに、どうして雪村も一緒だったのかなと思いましてね」
「……」
上条の質問に流石の土方も即答することが出来なかった。新選組と千鶴との出会い…これを語るには色々面倒な事も話さなくてはいけない。
一方、ファミレスで千鶴も同じことを考えている。しかし此処で変に引き延ばせば後々面倒になるのである程度は話す事にした。
「そうだね。私が京都に向かったのは幕府の命で向かった父様を探すためだったの。着いた時には雪が降り始めた時期で、その時は浪人に絡まれてたのよ」
「浪人に?それは何で?」
「当時の京都は治安は最悪でね……昼も夜も人が死ぬ………それが幕末の京都の当たり前の日常だった。私自身もね、浪人に絡まれて腰につけてた小太刀……“小通連”を寄越せって言われてね」
「な、何で……」
「理由何てなかったと思うよ。京都にやって来た浪人たちは大体名を上げるため、便乗することが目的の人間が多かったからね。やっぱりわかる人間はわかるみたいでね…私の小通連は私の家に代々伝わる小太刀はかなりの値になるのはわかるみたいなのよ」
「腐ってるわねそいつ等…」
「当時は戦う力も無かった私はなんとか浪人の隙を突いて逃げることが出来たんだけど、そこでまた別の浪人に襲われたのよ…」
千鶴は此処で嘘をついた。千鶴と千鶴の小太刀を狙う浪人を襲ったのは別の浪人ではなく人の手で造られた哀れな人外達…
千鶴もここからが本題だということか一度眼を閉じ、呟いた
「今にして思えば、あの夜の出会いこそが…私の運命を大きく変えた瞬間だった」
「「………」」
美琴とカナは生つばを呑みながら千鶴の話に耳を傾けた
「その浪人たちは斬り合いを始めてね、結果は後から来た浪人が私を狙ってきた浪人を斬り殺して私を狙ってきたの、私もここで死ぬと覚悟を決めて目を閉じたらやって来たのが…」
「土方さんってこと?」
「そう、
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