第6章 流されて異界
第104話 帰り来る
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の空白。俺の三閃が防がれた後に発生した完全な無風状態。その間隙を埋める日常と言う名の風景。
それは……。
「あんたの話は、話半分程度に聞いて置いた方が丁度良いのよ」
冗談なんだか、本気なんだか分からない答えばかり返して来るんだから。……と、最後の方は良く聞き取れないながらも、前半部分に関してはかなり身も蓋もない答えを返して来るハルヒ。そのタイミングはまるで、俺とさつきの戦闘の合間を待ち構えて居た彼のような雰囲気。
ただ……。
成るほどね。異世界同位体であろうと俺は俺。肝心な部分は少しふざけて話をはぐらかして仕舞うと言う訳ですか。
少し苦笑交じりでそう考えた刹那――
俺の目の前に湯呑を差し出そうとして来たメイド姿の上級生。彼女自身は俺とハルヒの会話が一段落するタイミングを待って居た様子。その時、甘いコロンの香りと、横切って行く彼女の長い柔らかな髪の毛に僅かに心が動かされる。
その瞬間――
「きゃっ!」
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