暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0809話
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っても、量産型Wを護衛としてつけている以上、ソルプレッサを始めとした機体の使用も可能だ。それが使えるとなれば、多少遠い場所がライブ会場でも特に問題は無いんだけどな。

「ともあれ、1時間程度なら何とかなると思うからニヴルヘイムの件は楽しみにしているわ。それで他の皆は今日の予定はどうなってるの?」
「私とマリューはニヴルヘイムの方ね。最後の追い込みだから、ここで手を抜くような真似は出来ないわ」

 レモンの言葉に、当然とばかりに頷くマリュー。
 ……技術班のトップ2人がここまで張り切っているとなると、ニヴルヘイムの方は色々と凄い事になってそうな気がするが、その辺は任せるしか無いだろう。一応レモンやマリューは他の技術班の奴等と違って自制が効くし、技術班の外付け良心ともストッパーとも呼べるエキドナやセシルもいるしな。

「ああ、そう言えばフィリオはシェリルの方に同行するらしいから、そっちの件もよろしくね」
「……フィリオが?」
「ええ。シェリルの方に話は通ってるって聞いてるけど?」
「聞いてるわ。何でもマクロス世界のライブで使われている技術を直接現場で見てみたいらしいわ」
「兄様……」

 スレイが思わず顔を覆って溜息を吐きながら呟くが、フィリオらしいと言えばらしい行動だ。
 テスラ・ドライブの件で分かるように優秀ではあるのだが、それ故に尖ったところも多い。
 シャドウミラーの典型的な技術者なんだよな。
 スレイを慰めるようにしてコーネリアが肩に手を置き、口を開く。

「私とスレイは当然訓練があるが……」

 そこで言葉を切り、コーネリアの鋭い視線は俺へと向けられる。

「アクセル、よければ訓練に付き合って貰えるか?」
「構わないが……俺は何を使う? やっぱりシャドウか? YF-29に関しては……」
「いや、ニーズヘッグで頼む」
「……本気か?」

 俺の言葉を遮るようにして告げてきたコーネリアに、思わず問い返す。
 ニーズヘッグがどれ程規格外の戦闘力を持っているのかは、これまでの戦場で幾度となく行動を共にしてきたコーネリアなら心の底から理解している筈だからだ。
 だが、そんな俺の言葉に対しても特に何を言うでもなく無言で頷きを返す。
 なるほど、本気な訳か。

「分かった。コーネリアがそれを望むのなら、それで相手をしよう」

 幸い、ニーズヘッグはフォールド通信装置の搭載も終わり、既に空間倉庫の中に入っている。そして当然バジュラ戦役での戦いが終わった後の整備に関しても十分以上に行われている。
 特にロイドとセシルが熱心にデータを集めていたのは、やはりエナジーウィング関係の問題からだろう。
 ……意外というか、ある意味当然というか、一番熱心にデータを取っていたのはロイドではなくエナジーウィング
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