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lineage もうひとつの物語
冒険者
アリ穴へ
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めじゃろう。だが今日の様子からすると布陣は変わらずでいいと思うがどうじゃ?」

ガンドはウォレスに意見を促し、写し取ったフロア地図を中心に広げる。

「俺もそれでいいと思う。即席とは思えん戦いぶりだったからな。それで俺たちのパーティーはこの階段後ろの通路を探索することとなった。現在もう2つのパーティーが階段を降りて右側の通路を探索ているようだ。そしてそこのパーティーが右側を請け負っているらしい。」

たしかに右側と左側には書き込まれた通路がある。
逆に後ろ側は殆ど書き込まれていない。
成る程ここは単なる休憩所だけではなく請け負う場所を決めたり情報交換の場所でもあるのか。
たしかに同じ場所を探索するより効率がいい。
過去の冒険者達が造り上げたシステムに尊敬を覚える。

「そして新種を発見した場合だが・・・」

そこでガンドに目線を移すウォレス。

「そこからはワシが説明しよう。まずウォレスが新種かどうかを判断する。悪いが坊主では判断がつかんじゃろう。乱戦の場合は身を守る事が先決じゃが余裕があれば五体満足に近い状態で倒してくれ。どの部位が金になるかわからんからな。その後の判断はワシがしよう。こうみえて鑑定には自信があるんじゃ。そして弱点を探るために一旦距離をとることもある。その場合はウォレスの指示があるからそれに従ってくれればええ。」

「新種がいれば一気に金持ちだぞ。まだ流通していない物を売るんだから希少価値でかなりの値になるだろう。これが新エリアを探索する目的だ」

そう言ってウォレスは一つのアミュレットを皆に見せた。

「これはまだ存在を知られる前の駆け出しの頃にオークから奪ったものだ。100万アデナで買うと言われた品だよ。記念として売らなかったけどな」

今でも希少価値の高いもので買うとすれば20万はするものだ。
それが初期は5倍の値がついたというのだから驚きだ。
今回新種が発見できればアーニャやエレナの装備品を新調できるかもしれない。
否応なしに高まる期待を胸に抱き床についた。

そして明くる朝、アレンの寝床に潜り込んでいたイオニアの事件で一悶着した後メンバーは四階へ向け出発していくのだった。
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