第十三話【彼と彼女】
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男が一つ咳をする。
「コホン。それでは賭けを始めます。今回のプレイヤーは二人です。一人は皆さんもご存じな環境委員長兼演劇部部長の山路琢也さまです」
一人目を紹介したところで下品野郎が口を挿む。
「てか、こいつのために今回のゲーム行うんだろ。こいつが勝つに決まってんじゃん、俺はこいつに賭ける」
「あたしも琢也に賭けるわ。こいつの勝ちで決定でしょ、バカでもわかるわ」
不快な女も下品な男に便乗する。
「コホン。お二人様は琢也さまでよろしいですか?」
二人とも頷く。
「では、会長はどうなされますか?」
「そうですね。私も彼らと同じ琢也君に賭けるとします」
「実をいうと私も琢也さまに賭けようと思っているですが、これでは賭けが成立しませんね」
「大体、こっちに通じている人と新顔の一年じゃ、賭けをすることが無理あるわ」
「ぎゃははははは、ちがいねー」
「おっと、そういえば君に聞くのを忘れていましたね。君はどちらに賭けます?」
「そういえばいたのか? ぎゃははは。お前一年に賭けてとけろよ、それじゃねぇとつまんねぇじゃん」
「言われるまでもない。俺は一年に賭ける、これで賭けは成立だ」
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